この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
17歳の寄り道
第13章 【碧編】春の観測会
帰りの車では、美咲ちゃんが助手席に座った。
学校から近い私を先を送り届けてもらって、その後バス通である美咲ちゃんちに向かうそうだ。

美咲ちゃんは村上先生が好きなのかな。
運転している先生を見つめる瞳が、いつにも増して可愛い。


私は遥が好き。だけど数日前、先生に抱かれた記憶はまだ鮮明にあって。

もう、先生と身体を重ねることなんてないけれど、ほんの少し、ヤキモチみたいな、先生を誰かに取られたくない気持ちがあって。

それが美咲ちゃんであっても、少し淋しくて。

全部、何もなかったみたいに出来る先生は、すごいな…。


車を走らせ、程無くして私の家に着いた。

「忘れ物ないように」

先生が、助手席に手をつきながら振り向き、手を掛けられた美咲ちゃんが頬を赤らめていた。

「先生、送ってくれてありがとうございました。美咲ちゃんも、バイバイ」
「ああ。早く寝なさい。もう10時回ってるからね」
「碧先輩、さようなら!」

そうして、先生の車は美咲ちゃんを乗せて発進した。

……先生が再婚したりしたら、私は新しい奥さんに嫉妬したりするかもしれない。
心も身体も、私の全部を受け止めてくれた事は、先生にとって大した事じゃなくても、この先、先生が忘れたとしても、私はずっと覚えてる。
ずっと変わらない、特別な存在。


そう考えて、ふと気になる事を思い出す。

遥にとって、結愛ちゃんはどんな存在なんだろう。特別な女の子なんじゃないかなぁ…。
遥がいなくなって、結愛ちゃんはどう感じているのかな。
小林先輩は、結愛ちゃんに優しくしているのかな。酷い事されたりしてやしないか、さすがに心配になる。
撮影ごっこの被害に遭ってやしないかと…


「ただいまぁ…」

誰にも気付かれなければいいと思いながら、小さな声で挨拶をして家に上がった。
居間の電気はついたままだ。母と義父がいるのか、義父だけなのか…。

晩御飯はカレーを食べてきたので、居間には用事はない。
お風呂と洗濯だけさっと済ませて、すぐに自分の部屋に入ってしまおうと考えた。
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ