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17歳の寄り道
第13章 【碧編】春の観測会
帰りの車では、美咲ちゃんが助手席に座った。
学校から近い私を先を送り届けてもらって、その後バス通である美咲ちゃんちに向かうそうだ。
美咲ちゃんは村上先生が好きなのかな。
運転している先生を見つめる瞳が、いつにも増して可愛い。
私は遥が好き。だけど数日前、先生に抱かれた記憶はまだ鮮明にあって。
もう、先生と身体を重ねることなんてないけれど、ほんの少し、ヤキモチみたいな、先生を誰かに取られたくない気持ちがあって。
それが美咲ちゃんであっても、少し淋しくて。
全部、何もなかったみたいに出来る先生は、すごいな…。
車を走らせ、程無くして私の家に着いた。
「忘れ物ないように」
先生が、助手席に手をつきながら振り向き、手を掛けられた美咲ちゃんが頬を赤らめていた。
「先生、送ってくれてありがとうございました。美咲ちゃんも、バイバイ」
「ああ。早く寝なさい。もう10時回ってるからね」
「碧先輩、さようなら!」
そうして、先生の車は美咲ちゃんを乗せて発進した。
……先生が再婚したりしたら、私は新しい奥さんに嫉妬したりするかもしれない。
心も身体も、私の全部を受け止めてくれた事は、先生にとって大した事じゃなくても、この先、先生が忘れたとしても、私はずっと覚えてる。
ずっと変わらない、特別な存在。
そう考えて、ふと気になる事を思い出す。
遥にとって、結愛ちゃんはどんな存在なんだろう。特別な女の子なんじゃないかなぁ…。
遥がいなくなって、結愛ちゃんはどう感じているのかな。
小林先輩は、結愛ちゃんに優しくしているのかな。酷い事されたりしてやしないか、さすがに心配になる。
撮影ごっこの被害に遭ってやしないかと…
「ただいまぁ…」
誰にも気付かれなければいいと思いながら、小さな声で挨拶をして家に上がった。
居間の電気はついたままだ。母と義父がいるのか、義父だけなのか…。
晩御飯はカレーを食べてきたので、居間には用事はない。
お風呂と洗濯だけさっと済ませて、すぐに自分の部屋に入ってしまおうと考えた。
学校から近い私を先を送り届けてもらって、その後バス通である美咲ちゃんちに向かうそうだ。
美咲ちゃんは村上先生が好きなのかな。
運転している先生を見つめる瞳が、いつにも増して可愛い。
私は遥が好き。だけど数日前、先生に抱かれた記憶はまだ鮮明にあって。
もう、先生と身体を重ねることなんてないけれど、ほんの少し、ヤキモチみたいな、先生を誰かに取られたくない気持ちがあって。
それが美咲ちゃんであっても、少し淋しくて。
全部、何もなかったみたいに出来る先生は、すごいな…。
車を走らせ、程無くして私の家に着いた。
「忘れ物ないように」
先生が、助手席に手をつきながら振り向き、手を掛けられた美咲ちゃんが頬を赤らめていた。
「先生、送ってくれてありがとうございました。美咲ちゃんも、バイバイ」
「ああ。早く寝なさい。もう10時回ってるからね」
「碧先輩、さようなら!」
そうして、先生の車は美咲ちゃんを乗せて発進した。
……先生が再婚したりしたら、私は新しい奥さんに嫉妬したりするかもしれない。
心も身体も、私の全部を受け止めてくれた事は、先生にとって大した事じゃなくても、この先、先生が忘れたとしても、私はずっと覚えてる。
ずっと変わらない、特別な存在。
そう考えて、ふと気になる事を思い出す。
遥にとって、結愛ちゃんはどんな存在なんだろう。特別な女の子なんじゃないかなぁ…。
遥がいなくなって、結愛ちゃんはどう感じているのかな。
小林先輩は、結愛ちゃんに優しくしているのかな。酷い事されたりしてやしないか、さすがに心配になる。
撮影ごっこの被害に遭ってやしないかと…
「ただいまぁ…」
誰にも気付かれなければいいと思いながら、小さな声で挨拶をして家に上がった。
居間の電気はついたままだ。母と義父がいるのか、義父だけなのか…。
晩御飯はカレーを食べてきたので、居間には用事はない。
お風呂と洗濯だけさっと済ませて、すぐに自分の部屋に入ってしまおうと考えた。