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17歳の寄り道
第16章 【千晴編】最初で最後の日
なかなかキスは深くならずに、まるで私を焦らしているかのように交わされてしまう。
「いや……意地悪しないでください…」
先生の膝に乗り、尚も口付けをせがむ私の顎に手を添えられ、息が掛かる程顔を近づけられ、抑揚のない甘く低い声が聴こえた。
「そんなにしたかったら、お前からしてみろ」
「え…」
私から。
先生は、してくれないの…?
藤田先生の命令には絶対服従。
威圧感のある先生は、有無を言わさない雰囲気で私を見下ろしている。
共学化前の男子高時代では、必要とあれば容赦なく手を上げていて、本当に恐れられていたそうだ。
これでも丸くなったのだというから信じられないけど…
でも、そんな先生を好きになっちゃったし…
本当は心優しい人だって信じてる。
糊のきいたシーツがきちんとメイクされているベッドに膝を掛けると、ぎしりと軋む音がした。
ギシ、ギシとさらに軋ませ、藤田先生を押し倒す様な姿勢を取る。
そして、恐る恐る唇を重ねた。
唇が重なってるだけ。
こんなのキスじゃない……
唇を離し、先生を見たら、「それで終わりか」と言った。
「もっとしたいです…」
私の答えを聞き、先生の方から顔を近づけてきた。
「口を開け」
半開きにした途端、熱い男の舌が私の咥内をゆっくりと這い、何も触れていない背中にぞわぞわと刺激が走る。
「ん…んぅ」
「もっと舌を出せ」
言われるがままに舌を差し出したら、藤田先生の舌先が私の舌先を擽り始めた。
偏見だけれど、こんなキスをする人だと思ってなかった。力技で、満足な前戯もなく挿入をしそうだと思っていた。
その予想が不満だった訳でもなく、そんなセックスでもいいと思っていたのに、これじゃあ……。
藤田先生が、こんな繊細なキスをするなんて。
キスだけで、キュンと疼いて熱くなる。
「いや……意地悪しないでください…」
先生の膝に乗り、尚も口付けをせがむ私の顎に手を添えられ、息が掛かる程顔を近づけられ、抑揚のない甘く低い声が聴こえた。
「そんなにしたかったら、お前からしてみろ」
「え…」
私から。
先生は、してくれないの…?
藤田先生の命令には絶対服従。
威圧感のある先生は、有無を言わさない雰囲気で私を見下ろしている。
共学化前の男子高時代では、必要とあれば容赦なく手を上げていて、本当に恐れられていたそうだ。
これでも丸くなったのだというから信じられないけど…
でも、そんな先生を好きになっちゃったし…
本当は心優しい人だって信じてる。
糊のきいたシーツがきちんとメイクされているベッドに膝を掛けると、ぎしりと軋む音がした。
ギシ、ギシとさらに軋ませ、藤田先生を押し倒す様な姿勢を取る。
そして、恐る恐る唇を重ねた。
唇が重なってるだけ。
こんなのキスじゃない……
唇を離し、先生を見たら、「それで終わりか」と言った。
「もっとしたいです…」
私の答えを聞き、先生の方から顔を近づけてきた。
「口を開け」
半開きにした途端、熱い男の舌が私の咥内をゆっくりと這い、何も触れていない背中にぞわぞわと刺激が走る。
「ん…んぅ」
「もっと舌を出せ」
言われるがままに舌を差し出したら、藤田先生の舌先が私の舌先を擽り始めた。
偏見だけれど、こんなキスをする人だと思ってなかった。力技で、満足な前戯もなく挿入をしそうだと思っていた。
その予想が不満だった訳でもなく、そんなセックスでもいいと思っていたのに、これじゃあ……。
藤田先生が、こんな繊細なキスをするなんて。
キスだけで、キュンと疼いて熱くなる。