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17歳の寄り道
第18章 【碧編】碧の夏休み
ちらりと遥を見ると、全然怒ってなんかいない。むしろ……
「落ち着くわ。やっと会えた」
遥が優しい顔で、私に微笑みかける。
「うん……」
凛太を挟みながら、涙が溢れる。
私の涙が凛太の手に落ちたのか、凛太が不安げに私を見上げた。
「大丈夫。お姉ちゃんは悲しいんじゃないから」
と凛太に話してくれる遥。
そうだよ。やっと会えて嬉しいの。
「でも泣いてるよ。あおいちゃん、よしよし…」
「そっか。そうだな」
遥は凛太を片手で抱き上げて、二人一緒に頭を撫でてくれた。
もちろん、余計に涙が止まらなくなり……
ファミレスに着いて、涙腺の方もやっとひと段落つき、キッズパンケーキセットと、キャラメルアイス、フルーツパフェを頼んだ。
遥がプリンに目がないという事をこの時知ったのだった。
「遥、甘いの好きなの?」
「ああ。甘いのっつーかプリンついたパフェが好き」
「プリン!村上先生が…」
と言うと、遥も思い当たったように笑顔を見せる。
「数え切れないほどプリンもらったな。俺がプリン好きだっつったら、来るたび持って来てたから。で、帰る時必ず『空見上げろ』って言うの」
「……ふふっ」
プリンは、遥の好きなものだったんだ…。
凛太にパンケーキを切ってあげて、フォークを持たせる。
大きな口を開けて凛太が食べている様子を、遥も穏やかな目をして見つめている。まるで家族のように。
その表情を見ていたらまた涙が……
「えっ。まだ泣くの?泣き過ぎじゃね?せっかく会えたし凛太もいるのに笑ってろよ」
「…うん。ほんとそうだよね…ごめん」
「お前の何ちゃらアイス溶けるぞ。食え」
「うん…何ちゃらって…キャラメルアイス…」
喉の奥がじんわりと温かくなりながら、アイスを口に運んだ。
「落ち着くわ。やっと会えた」
遥が優しい顔で、私に微笑みかける。
「うん……」
凛太を挟みながら、涙が溢れる。
私の涙が凛太の手に落ちたのか、凛太が不安げに私を見上げた。
「大丈夫。お姉ちゃんは悲しいんじゃないから」
と凛太に話してくれる遥。
そうだよ。やっと会えて嬉しいの。
「でも泣いてるよ。あおいちゃん、よしよし…」
「そっか。そうだな」
遥は凛太を片手で抱き上げて、二人一緒に頭を撫でてくれた。
もちろん、余計に涙が止まらなくなり……
ファミレスに着いて、涙腺の方もやっとひと段落つき、キッズパンケーキセットと、キャラメルアイス、フルーツパフェを頼んだ。
遥がプリンに目がないという事をこの時知ったのだった。
「遥、甘いの好きなの?」
「ああ。甘いのっつーかプリンついたパフェが好き」
「プリン!村上先生が…」
と言うと、遥も思い当たったように笑顔を見せる。
「数え切れないほどプリンもらったな。俺がプリン好きだっつったら、来るたび持って来てたから。で、帰る時必ず『空見上げろ』って言うの」
「……ふふっ」
プリンは、遥の好きなものだったんだ…。
凛太にパンケーキを切ってあげて、フォークを持たせる。
大きな口を開けて凛太が食べている様子を、遥も穏やかな目をして見つめている。まるで家族のように。
その表情を見ていたらまた涙が……
「えっ。まだ泣くの?泣き過ぎじゃね?せっかく会えたし凛太もいるのに笑ってろよ」
「…うん。ほんとそうだよね…ごめん」
「お前の何ちゃらアイス溶けるぞ。食え」
「うん…何ちゃらって…キャラメルアイス…」
喉の奥がじんわりと温かくなりながら、アイスを口に運んだ。