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17歳の寄り道
第18章 【碧編】碧の夏休み
その後は偶然見かけた公園に行く。
遥も家の近くには行きたくないようだったし、この界隈でぷらぷらすることにした。
雲が多い日だったが、一応夏だ。
遊具でひとしきり遊んだ後は、木陰の砂場で凛太を遊ばせながら、買って来た缶ジュースを首筋に当てたり、飲んだりして涼んでいた。
「凛太、ちょっと飲んで」
「うん」
凛太は砂まみれの両手で缶を持ち、一生懸命飲んでいた。
「熱中症対策か?」
「そうそう。小さい子はすぐ具合悪くなっちゃうからね」
と言うと、遥がぺたりと凛太の首を触った。
「よし。汗もかいてるし熱こもってねぇな。凛太、遊びなさい」
雑な言葉遣いを散々注意してしまったから、妙な敬語になっている。くすくすと笑っていると、遥が私の隣に腰を下ろした。
「面白れーな、子供。相手してたら体力いるけど」
「遥はいいパパになりそうだねぇ」
「そう?じゃあ産んでよ」
産…
凛太が背中を向けている一瞬の隙をつかれて、キスをされた。
遥は「会いたかった」と、私の耳元で囁き、何もなかったように離れる。
「私も会いたかった。……今日は、ごめん…」
一緒にいられる滅多とない機会だったのに、凛太を連れて来てしまったことは、謝り足りない。
「いーよ。凛太のせいでヤレねーなんてさすがに思わねえよ。帰ったら自己処理するから画像ちょうだい」
「……………どんな?」
内容については薄々察してはいたが、敢えて尋ねてみる。
「M字がいいな~」
呆れたけど、凛太にはすごく優しいし、それが上っ面だけの事じゃないのがわかるし…仕方ない。
遥のためなら!
「いいよっ。今夜送る」
「まじか!絶対嫌がると思ってたのに!撮るなら顔は別撮りにしろよ。万が一流出することも考えとけよ」
自分がワイセツな画像を頼んできたくせに、やけに用心深くて笑えた。
「……今度は、私から会いに行くから。」
「待ってる」と、遥が私の手を握る。
遥も家の近くには行きたくないようだったし、この界隈でぷらぷらすることにした。
雲が多い日だったが、一応夏だ。
遊具でひとしきり遊んだ後は、木陰の砂場で凛太を遊ばせながら、買って来た缶ジュースを首筋に当てたり、飲んだりして涼んでいた。
「凛太、ちょっと飲んで」
「うん」
凛太は砂まみれの両手で缶を持ち、一生懸命飲んでいた。
「熱中症対策か?」
「そうそう。小さい子はすぐ具合悪くなっちゃうからね」
と言うと、遥がぺたりと凛太の首を触った。
「よし。汗もかいてるし熱こもってねぇな。凛太、遊びなさい」
雑な言葉遣いを散々注意してしまったから、妙な敬語になっている。くすくすと笑っていると、遥が私の隣に腰を下ろした。
「面白れーな、子供。相手してたら体力いるけど」
「遥はいいパパになりそうだねぇ」
「そう?じゃあ産んでよ」
産…
凛太が背中を向けている一瞬の隙をつかれて、キスをされた。
遥は「会いたかった」と、私の耳元で囁き、何もなかったように離れる。
「私も会いたかった。……今日は、ごめん…」
一緒にいられる滅多とない機会だったのに、凛太を連れて来てしまったことは、謝り足りない。
「いーよ。凛太のせいでヤレねーなんてさすがに思わねえよ。帰ったら自己処理するから画像ちょうだい」
「……………どんな?」
内容については薄々察してはいたが、敢えて尋ねてみる。
「M字がいいな~」
呆れたけど、凛太にはすごく優しいし、それが上っ面だけの事じゃないのがわかるし…仕方ない。
遥のためなら!
「いいよっ。今夜送る」
「まじか!絶対嫌がると思ってたのに!撮るなら顔は別撮りにしろよ。万が一流出することも考えとけよ」
自分がワイセツな画像を頼んできたくせに、やけに用心深くて笑えた。
「……今度は、私から会いに行くから。」
「待ってる」と、遥が私の手を握る。