この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
17歳の寄り道
第2章 【碧編】恋
ぎゅうっと抱きしめられたら、表現できない感情が湧きあがる。
ずっとこうされててもいいくらいで、浅野君の匂いを目一杯吸い込んだ。
いい匂い。
私がじっと身を委ねているから、浅野君はおかしいと思ったらしい。
「ウソ、嫌がんないの」
「嫌じゃないもん」
「白川、もしかしてヤリマン?」
「・・・は?」
れっきとした処女なので、その誤解ははっきり言ってカチンと来た。
ぴったり抱き合っていた体を引きはがして、浅野君を見上げて睨んだ。
「したことないよ、そんなの」
「……ふぅん」
浅野君はそっぽを向いてしまい、それ以上聞いてくる事はなかった。
「浅野君はしたことあるの?」
ストレートに聞いたら、彼はとても困惑した顔をして「あるよ」と言った。
あるんだ。
…あ、そう。
デリカシーがなくて問題ばかりで関わりたくない彼に、昨日は救われた。
もっと近づきたくなっていた。
でも…誰かとエッチしたんだ。
て言うか、今、もしかして彼女いたり?
思いの外優しくしてくれるから、ちょっと図に乗ってたな…
「歩くのおっせ」
いつのまにか先を歩く浅野君が、私に声を掛けてきた。
駆け足で追いついたら、彼はまた前を向いて歩き出す。
頭の中は、浅野君の彼女(か、元カノ)はどんなだろう?でいっぱいで…
門の前まで着いたら、東野君が向こうから登校してきていた。
ずっとこうされててもいいくらいで、浅野君の匂いを目一杯吸い込んだ。
いい匂い。
私がじっと身を委ねているから、浅野君はおかしいと思ったらしい。
「ウソ、嫌がんないの」
「嫌じゃないもん」
「白川、もしかしてヤリマン?」
「・・・は?」
れっきとした処女なので、その誤解ははっきり言ってカチンと来た。
ぴったり抱き合っていた体を引きはがして、浅野君を見上げて睨んだ。
「したことないよ、そんなの」
「……ふぅん」
浅野君はそっぽを向いてしまい、それ以上聞いてくる事はなかった。
「浅野君はしたことあるの?」
ストレートに聞いたら、彼はとても困惑した顔をして「あるよ」と言った。
あるんだ。
…あ、そう。
デリカシーがなくて問題ばかりで関わりたくない彼に、昨日は救われた。
もっと近づきたくなっていた。
でも…誰かとエッチしたんだ。
て言うか、今、もしかして彼女いたり?
思いの外優しくしてくれるから、ちょっと図に乗ってたな…
「歩くのおっせ」
いつのまにか先を歩く浅野君が、私に声を掛けてきた。
駆け足で追いついたら、彼はまた前を向いて歩き出す。
頭の中は、浅野君の彼女(か、元カノ)はどんなだろう?でいっぱいで…
門の前まで着いたら、東野君が向こうから登校してきていた。