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17歳の寄り道
第21章 【碧編】夏の幻
スマホを置いて、私も凛太のタオルケットに包まる。

早朝のうっすらとした陽光で少しはましだが、目を閉じると…やはり怖い。
昨夜、義父が乗ってきた重みや、生暖かさが一瞬にしてリアルに思い出され、頭の中で再現される。

「…っ、いやあっ…!」

思わず声を上げてしまったら、それを聞いた先生が駆けつけ、ドアが開いた。

「…今、声がしたけど……大丈夫か?」

ドアから覗く村上先生の心配そうな顔。
私の体に、脂汗のような、じっとりした汗が流れる。

「目を閉じると思い出してしまって……汗が…すごくて」

Tシャツが汗で張り付くのがわかるほど、汗びっしょりだった。

「着替えるか。俺のTシャツしかないけど…」
「あの、シャワーも借りていい…?…いたっ」

足の怪我を忘れて立ち上がり、ガクッと膝をつく。

「……焦らなくていいよ。掴まって」

先生が手を差し伸べる。
そうっと手を伸ばしたら、ぎゅっと握って引っ張り上げてくれた。

先生の腕につかまり、洗面所まで歩いた。


足をバスタブの縁に乗せて、気持ちの悪い汗を落とす。
………そして、義父に弄られたそこにシャワーを当てる。

あんな男に触られたことが悔しくて、情けなくて、もう思い出したくもないのに触られた感触が残っている。
何度も身体を洗い、流れる涙をシャワーで落とし、タオルで身体を拭いた。

洗面所で、先生が用意してくれた服を広げてみる。

村上先生のTシャツ、大きいな。
ズボンも折らなきゃ引きずっちゃう。
それを着て、客間に行こうとしたけれど――…

立ち止まり、先生のいるリビングまでのこのこと戻った。
ひとつ、お願いをするために。
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