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17歳の寄り道
第2章 【碧編】恋
それにしても、東野君彼女いなかったんだなあ。
女子校の可愛い子と歩いていた噂もあったのに、別れちゃったのか、デマだったのか…
その後、授業が始まっても、浅野君の姿がない。
何やってるんだろ?朝、一緒に登校したはずなのに。
家に帰っちゃったのかもと思っていたら、今年度初のHRの時間だった。
「遅くなったけど、生徒会立候補者と、委員決めます。やりたい人いませんか、推薦狙ってる人どうですか」
と、村上先生が立候補を募り、くすくすと生徒の笑いを誘った。
それでも、誰も手を挙げない。
すると先生は、去年学級委員だった東野君を指し、司会を任せて椅子に座って傍観し始めた。
学級委員を始め、各委員会2名ずつの選出となる。
図書ならやってみてもいいかも。
本は好きだし、放課後当番のときは早く帰らなくて済む。
誰も手を挙げない状況で、ドキドキしながら挙げてみた。
「白川さん」と、東野君に当てられて、立ち上がった。
「図書委員に立候補します」
東野君が、黒板に私の名前を書き終える前に、一番後ろから声がした。
「俺も、図書委員?やります」
浅野君が手を挙げていた。
えっ・・・、と浅野君に視線を送ったら、一度ちらりと私と目が合ったのに、ふいと逸らされてしまった。
図書委員では、他に立候補者は出なくて、浅野君と私に決まった。
生徒会立候補者は出ず、他の委員会も名前が埋まってゆく。
千晴は保健委員に立候補していた。
女子校の可愛い子と歩いていた噂もあったのに、別れちゃったのか、デマだったのか…
その後、授業が始まっても、浅野君の姿がない。
何やってるんだろ?朝、一緒に登校したはずなのに。
家に帰っちゃったのかもと思っていたら、今年度初のHRの時間だった。
「遅くなったけど、生徒会立候補者と、委員決めます。やりたい人いませんか、推薦狙ってる人どうですか」
と、村上先生が立候補を募り、くすくすと生徒の笑いを誘った。
それでも、誰も手を挙げない。
すると先生は、去年学級委員だった東野君を指し、司会を任せて椅子に座って傍観し始めた。
学級委員を始め、各委員会2名ずつの選出となる。
図書ならやってみてもいいかも。
本は好きだし、放課後当番のときは早く帰らなくて済む。
誰も手を挙げない状況で、ドキドキしながら挙げてみた。
「白川さん」と、東野君に当てられて、立ち上がった。
「図書委員に立候補します」
東野君が、黒板に私の名前を書き終える前に、一番後ろから声がした。
「俺も、図書委員?やります」
浅野君が手を挙げていた。
えっ・・・、と浅野君に視線を送ったら、一度ちらりと私と目が合ったのに、ふいと逸らされてしまった。
図書委員では、他に立候補者は出なくて、浅野君と私に決まった。
生徒会立候補者は出ず、他の委員会も名前が埋まってゆく。
千晴は保健委員に立候補していた。