この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
17歳の寄り道
第24章 【遥編】3日間
「今日……満月だな」
ちょうど、窓から見えた月。
碧からは見えなかったらしく、俺の胸にちょこんと頬を乗せる。
「ほんとだねぇ」
のんびりとした穏やかそうな声。セックスで気持ちが落ち着いたのか。
「村上に聞かれてねぇかな…ヤッてる声」
「……わかんない…」
あいつも寝不足のはずだから、今ごろ夢の中だといいんだけど。
これがバレたらぶん殴ってきそうだ。体育の藤田みたいに。
俺たちはさらに声を落として、囁き声で話した。
「村上先生が、プリンと満月見たら私のこと思い出すんだって」
「はぁ?」
何だそれ。ポエムで口説いてんのか?ロリコンが。
「顔が丸いって意味だよね…」と膨れる碧。
いやいやそれは…
「好きだって意味じゃねーの」と言うと、このクソ暑いのに、部屋の空気が凍りつきそうなほどシーンと静まり返った。
……何だよ。
なんか、村上に言われたのか?
「せっかく一緒にいるのに…二人の話しようぜ。しかも楽しいやつ。」
悔しさ半分で沈黙を破ると、碧は小さく頷いた。
指を絡めながら手を繋ぎ、いろんな話をした。
二人とも寝てないのに、凛太の人見知りの話とか、ばあちゃんに胸ぐら掴まれた話とか、笑える話をたくさんした。
今は、昨日を思い出してしまうような話や、暗い話は不向きだろう。
碧のことは全部知っているような気でいたが、まだ俺が知らない事ももちろんたくさんあって、聞けば聞くほど、笑いながらも愛しさが溢れる。
真夜中になっても、裸で抱き合い、話し続けていた。
喉が渇き、飲み物を取りに行こうとした時。
碧が、迷いながら口を開いた。
「遥……ひとつ聞いていい?」
さっきまでの楽しげな雰囲気が、少し翳りを見せた。
ちょうど、窓から見えた月。
碧からは見えなかったらしく、俺の胸にちょこんと頬を乗せる。
「ほんとだねぇ」
のんびりとした穏やかそうな声。セックスで気持ちが落ち着いたのか。
「村上に聞かれてねぇかな…ヤッてる声」
「……わかんない…」
あいつも寝不足のはずだから、今ごろ夢の中だといいんだけど。
これがバレたらぶん殴ってきそうだ。体育の藤田みたいに。
俺たちはさらに声を落として、囁き声で話した。
「村上先生が、プリンと満月見たら私のこと思い出すんだって」
「はぁ?」
何だそれ。ポエムで口説いてんのか?ロリコンが。
「顔が丸いって意味だよね…」と膨れる碧。
いやいやそれは…
「好きだって意味じゃねーの」と言うと、このクソ暑いのに、部屋の空気が凍りつきそうなほどシーンと静まり返った。
……何だよ。
なんか、村上に言われたのか?
「せっかく一緒にいるのに…二人の話しようぜ。しかも楽しいやつ。」
悔しさ半分で沈黙を破ると、碧は小さく頷いた。
指を絡めながら手を繋ぎ、いろんな話をした。
二人とも寝てないのに、凛太の人見知りの話とか、ばあちゃんに胸ぐら掴まれた話とか、笑える話をたくさんした。
今は、昨日を思い出してしまうような話や、暗い話は不向きだろう。
碧のことは全部知っているような気でいたが、まだ俺が知らない事ももちろんたくさんあって、聞けば聞くほど、笑いながらも愛しさが溢れる。
真夜中になっても、裸で抱き合い、話し続けていた。
喉が渇き、飲み物を取りに行こうとした時。
碧が、迷いながら口を開いた。
「遥……ひとつ聞いていい?」
さっきまでの楽しげな雰囲気が、少し翳りを見せた。