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17歳の寄り道
第2章 【碧編】恋
「先生、私も天文部入る。今日お母さんに署名してもらって明日入部届出すから、今日部室行ってもいい?」
村上先生は興奮気味の私に驚いている。
「ああ、いいけど…何だ?昨日は『浅野がいるから嫌』っつってなかったっけ」
「変わったの!」
変わったの。
心が、昨日とは違うの。
浅野君のこと、もっと知りたい。
プレハブ建てのような文化部の部室に辿りつき、天文部のプレートを探し、ガチャリとドアを開けた。
そうっと覗くと、ドアを開けたことに気付いた何人かの部員が、戸惑いの形相でこちらを見る。
「あっ、こんにちは。2年A組の白川碧です。天文部に入ることになりまして…」
「え。女の子?」
立ちあがって出迎えてくれた人は優しげな3年生だった。
「部長の高田です。入部の手続きはまだだよね…?」
「はい、明日村上先生に入部届を出すことになってます」
「そっか、了解。2年A組ってことは、浅野君と一緒?」
と、高田部長が向けた視線の先に、浅野君がふてぶてしく足を机に投げ出し、ヘッドホンを着けて漫画を読んでいた。
マンガみたいな不良の図だな。
その後は、部活動のことについて、一通り説明を受けた。
流星群の時期は、学校の泊まって屋上で観測するらしくて、わくわくした。
とても楽しそうだ。
村上先生は興奮気味の私に驚いている。
「ああ、いいけど…何だ?昨日は『浅野がいるから嫌』っつってなかったっけ」
「変わったの!」
変わったの。
心が、昨日とは違うの。
浅野君のこと、もっと知りたい。
プレハブ建てのような文化部の部室に辿りつき、天文部のプレートを探し、ガチャリとドアを開けた。
そうっと覗くと、ドアを開けたことに気付いた何人かの部員が、戸惑いの形相でこちらを見る。
「あっ、こんにちは。2年A組の白川碧です。天文部に入ることになりまして…」
「え。女の子?」
立ちあがって出迎えてくれた人は優しげな3年生だった。
「部長の高田です。入部の手続きはまだだよね…?」
「はい、明日村上先生に入部届を出すことになってます」
「そっか、了解。2年A組ってことは、浅野君と一緒?」
と、高田部長が向けた視線の先に、浅野君がふてぶてしく足を机に投げ出し、ヘッドホンを着けて漫画を読んでいた。
マンガみたいな不良の図だな。
その後は、部活動のことについて、一通り説明を受けた。
流星群の時期は、学校の泊まって屋上で観測するらしくて、わくわくした。
とても楽しそうだ。