この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
17歳の寄り道
第26章 【碧編】夢か幻か
その翌朝、やっとスマホを見て、遥が今実家にいることを知った。

私の顔を見てから帰りたいという内容だったけど、捻挫した足で外に出るのも…

それに。昨日、結愛ちゃんと会ってたんじゃないの?
一緒にいた時、寝言で何度も結愛ちゃんの名前を呼んでいたし、遥が何か嘘をついているのはわかっているんだから…

イライラしてしまって、つい
『どうせ結愛ちゃんと会ってるんでしょ』とLINEをしてしまった。

余計なこと言ったかな。
せっかく、遠いところ、心配して来てくれたのに。
……朝から駆け付けてくれたのに。


少し落ち込んでいると、すぐに電話が掛かってきた。


『はあ?さっきのLINEなに?今から会いに行くからな!』

遥の「はあ?」の一言で、私の嫉妬なんて簡単に崩されてしまった。


歩けないので家まで来てもらう事になった。
母に言うと「浅野君なら家にあがってもらっていいよ」とOKが出たのだ。


村上先生は、遥のことも母に伝えていてくれた。
彼はとても頑張り屋で、優しい子です、と。
私もそう思う。あと少しお調子者。


私は、玄関に座り、遥が来るのを待った。
裸足と包帯ぐるぐる巻きの足を、ひんやりしたタイルに乗せる。横には、村上先生のスニーカーが片足だけ。

私がずっと裸足でいたので、ひねっていない方の左足だけ貸してくれた。
「もう返さなくていいから」と。

そんなに古いものでもない。
先生はああ言っていたが、足が治ったら返しに行く気でいる。

助けてくれたお礼も、泊めてくれたお礼も言い足りないし、先生に聞きたいこともある。

添い寝してくれた時の……
あれは、夢なのか、現実なのか。


きっと、私が創った夢だろうけど、先生の添い寝は、母と同じくらい安心させてくれた。
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ