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17歳の寄り道
第26章 【碧編】夢か幻か
初恋…。

私はグラスの中の溶けた氷を見つめる。

「好きだったけど今は何もねえよ。結愛はずっと小林先輩が好きだったんだし。前も話したよな?」
「……でも」
「全然俺の話信じる気ねえじゃん」

遥は苛立ちを隠さず溜息をついた。

そういうわけじゃない。
不安なだけだよ。困らせたいわけじゃ…

ヤキモチやいてるだけだよ。
素直に甘えたいのに…

「こんなこと言いたくねぇけど、お前の事心配してここまで来てんだよ。俺の何を疑ってんだよ」
「それは感謝してるよ。疑ってるんじゃないよ、ただ…」

話がどんどん変な方向にねじ曲がって行く。

遥は、静かに呟いた。

「お前だって村上とヤリまくってたんだろ……」


……何も言い返せない。
グラスの中の氷がカランと音を立てた。


「ごめんなさい……」

その話をされたら、謝るしかない。
遥は更に苛立ったように頭を掻き毟る。

「村上は今もお前のことを…」
「え?」
「……何でもねえよ」

声が小さくて、何て言われたのかわからなかった。遥は舌打ちをし、私に背を向ける。

「ごめんなさい、遥…」
「……」

その背中にきゅっと抱きつくと、すぐに遥にベッドの上にひっくり返された。
バツが悪そうに私の顔を覗き込んでくる。


「俺は、お前としかヤったことねえんだよ。変な心配すんな」

え?

「…したことあるって最初言ってたじゃん」
「途中まではな。」
「…あっ」

遥の手がスカートの中に入り、布越しに指が行き来する。

「う、ううっ…」

蕾を強めに刺激されて、指を噛み我慢する。

「碧、舐めたい…」
「ん……」

スルリとパンティーを剥がれ、捻った方の右足に残される。
スカートの中で、遥の吐息と唇を感じた。
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