この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
17歳の寄り道
第28章 【千晴編】誰にも言えない
碧は昨年、親が離婚したらしい。
今は「家計の足しになれば…」と、週5でコンビニバイトに勤しんでいて尊敬する。

夏には、浅野と別れたとも聞いた。
人に言う話でもないので、私の心だけで留めているけれど。
東野あたりに話したら、喜ぶんだろうなーと思いながら、黙ってる。

碧は、あんまり恋バナをしない。
自分の話もあまりしないし、いつもにこにこ、私の話を聞いてくれて。
凛太君のことはそれはそれはかわいいようで……その話だけは頻繁にしてくるけれど。


――でも。

今まで、何でも碧に話してきた私も、藤田先生との秘密だけは話してはいない。



そんな碧、朝からおずおずと私の席までやってきた。

「千晴にお願いがあるの!」

両手を合わせて、拝まれている私。
何事かと思って、話を聞いてみると……。


「えー?紹介?何で~」
「お願いっ。千晴しかいないの~!」

今までにもバイト先の大学生に「誰か紹介して」と言われていたようで、いよいよ断りきれなくなったそうだ。

「私、夏休みほとんどバイト入れなくて、ほんとに迷惑かけちゃって。その時も代わりに入ってくれたりして、いい人なんだけど……可愛い子がいいって言うし、千晴しかいないなって……」

その大学生、興味ない~。と思いながらも、懇願する碧はカワイイ。

「あー、まぁいいけどさー。今私、彼氏いないし。その人、変な奴じゃないんでしょ?」
「うん、変ではないよ。軽いけど優しいよ」
「軽いの?」
「うーん……」

だんだん碧が困ってきたので、私は「わかったわかった、いいよ」と碧の頭を撫でた。

面倒だけど、まぁ行ってやるか。
碧から頼まれることもめったにないし。

そうして、碧のバイト先の大学生と、その友達と、碧と私でご飯を食べることになったのだった。
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ