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17歳の寄り道
第28章 【千晴編】誰にも言えない
そして……当日。
「はじめましてー、藤田でーす」
藤田?
ピクっと反応しかけたが、まぁ珍しい名字じゃないし。
「藤田さん、この子が千晴です」
「千晴ちゃん、モデルみたいだねー!」
ほんとだ、チャラい。
そんなに派手なタイプではないけど、黒縁メガネで、中肉中背、優しげだがまあ……顔は整っている、かな。
「どうも……須賀千晴です」
「千晴ちゃん、LINE教えて」
「さっそくですか?」
すると、メガネ藤田さんは慣れた感じでスマホを出す。
「次会う約束したいしね。千晴ちゃんて好きな食べ物は?」
「……いちごです」
「あ、ホント?じゃあいちご狩り行こうよ。食べ放題」
「えっ」
い、行きたいな。いちご狩り。
子供のころはよく連れてってもらっていたけど、この年になり、子供に紛れて無邪気に食べまくるわけにもいかなくて……。
そんなことを考えていたら、藤田さんは優しく微笑みながら、「また連絡する」と言い、私から離れた。
食べ物のこと聞くから、カフェとか連れてってくれるのかと思ってたのに。
意表をつかれて、まあ一度ぐらい行ってもいいかという気になった。
その後は、ちょっとみんなでご飯食べて、その日はそれで終わり。
帰る前に碧と二人で、ファストフードに入った。
「あれが藤田さんだよ。どうだった?」
碧も、ミッションが終わりホッとしたようで、にこにこ尋ねてくる。
「あー、まぁ……いいんじゃん」
想像していたよりは全然よかった。
チャラいというか、誰にでもフランクなのかも。
前の彼氏と一緒にして悪かったと思うぐらい、優しくて、気配りできる感じで。
「それより、碧は?次の恋は?」
そう聞くと、「もう……しばらく恋愛はいいや」と俯き気味に笑っていたので、私も話を変え、店を出た。
「はじめましてー、藤田でーす」
藤田?
ピクっと反応しかけたが、まぁ珍しい名字じゃないし。
「藤田さん、この子が千晴です」
「千晴ちゃん、モデルみたいだねー!」
ほんとだ、チャラい。
そんなに派手なタイプではないけど、黒縁メガネで、中肉中背、優しげだがまあ……顔は整っている、かな。
「どうも……須賀千晴です」
「千晴ちゃん、LINE教えて」
「さっそくですか?」
すると、メガネ藤田さんは慣れた感じでスマホを出す。
「次会う約束したいしね。千晴ちゃんて好きな食べ物は?」
「……いちごです」
「あ、ホント?じゃあいちご狩り行こうよ。食べ放題」
「えっ」
い、行きたいな。いちご狩り。
子供のころはよく連れてってもらっていたけど、この年になり、子供に紛れて無邪気に食べまくるわけにもいかなくて……。
そんなことを考えていたら、藤田さんは優しく微笑みながら、「また連絡する」と言い、私から離れた。
食べ物のこと聞くから、カフェとか連れてってくれるのかと思ってたのに。
意表をつかれて、まあ一度ぐらい行ってもいいかという気になった。
その後は、ちょっとみんなでご飯食べて、その日はそれで終わり。
帰る前に碧と二人で、ファストフードに入った。
「あれが藤田さんだよ。どうだった?」
碧も、ミッションが終わりホッとしたようで、にこにこ尋ねてくる。
「あー、まぁ……いいんじゃん」
想像していたよりは全然よかった。
チャラいというか、誰にでもフランクなのかも。
前の彼氏と一緒にして悪かったと思うぐらい、優しくて、気配りできる感じで。
「それより、碧は?次の恋は?」
そう聞くと、「もう……しばらく恋愛はいいや」と俯き気味に笑っていたので、私も話を変え、店を出た。