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17歳の寄り道
第29章 【千晴編】私のこと、好きですか?
圧倒的な力で、熱い唇が私を翻弄する。
ジャージと制服が擦れ合う音、シートの軋む音が聞こえて、先生の膝が私の膝を割る。
唇が離れて目を開けると、悲痛な眼差しの先生が……いる。

「誰にでも、こんな事すると思うか……?」

先生はセーラーの裾に手を掛け、私を強く見据えた。
どういう意味……?
言葉の意味を考えると、都合のいい答えしか浮かんでこない。
つまり、先生も私のことを――。

「こんなことがバレたら、俺もお前も終わりだ」
「…………あっ、せ、先生……っ」

勢いよくセーラーが剥かれて、ブルーのギンガムチェックのブラジャーが露呈する。
先生は躊躇せずカップを下にずらし、私は先生を迎え入れるように頭を抱く。さっき私の舌を求めて蠢いていた唇が、ちゅうっと胸の先端を吸い上げる。

「んんんっ…!」
「……千晴」

肌と膨らみを味わいながら愛しげに名を呼ぶ先生は、小ぶりな胸の両方の乳首をつまみ上げ、舌でなぶるようにしてから再び含んだ。

「ふ、藤田先生っ……、好き」
「……わかってる」
「先生も、私のこと……好きでしょう?」

泣きたくなんかないのに唇が震える。それに気付いたのか、先生は顔を上げて軽くキスをしてくれた。
先生が、感情を露わにして求めてくれることに、心はじわりと感激に打ち震えていた。
こんなに苦しげに、全てを奪われてしまいそうなほど強く見つめられたことは、今までなかったから。

でも先生は、首を縦には振ってくれなかった。

「どれだけ好きだろうが、俺は……言えない」

言葉とは裏腹に先生は私を苦しいほど強く抱きしめ、大胆に唇を重ね合った。

先生に求められるのが夢のようで、先生に舌を舐め取られ続け、やっと呼吸を許してもらえる。
身も心も全て先生で満たされて、体の芯が蕩けていく。
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