この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
17歳の寄り道
第35章 【千晴編】24歳、須賀千晴
気分がいいので、切らしてる化粧品を買うためバスに乗って駅まで出た。

私はデパートのカウンターで買う派。
美容液がもうなくなっちゃう。

余談だが、涼太は、私が大学の時から愛用していたメーカーに就職した。

気分良く使ってたのに、買いに行く時は涼太の顔が浮かぶようになってしまった。

ま、いいけど。


駅前のデパートで美容液とアイブロウのレフィルを買って、服も見て、上機嫌でバスに乗りこむと、知った顔と目が合った。

「あっ!千晴ちゃん、帰り?」

千晴ちゃん……。

中等部の数学担当、チャラメガネ先生は私の曇り顔に気付かず、話を展開する。
ちなみに紅葉学院は中高一貫校の男子校だ。

「ねえ、今度千晴ちゃんの歓迎会しない?若い教員何人かいるから、千晴ちゃんも誰か連れてきてさ」

「…誰かって……」

「あ、既婚者以外でね。事務室には独身は千晴ちゃんだけだよね。誰か友達でもいいよ?」

歓迎会なのに外部の誰か連れて来るってどういう了見だよ!
コンパしたいならそう言やいいのに!
(断るけど)

「コンパなら他の方当たってください。お疲れ様でした」

メガネ先生を残してバスを降りる。

コンパなんて興味ない。
帰ってスキンケアしたいし!
きれいになったって言ってもらうんだから!
あと、仕事も頑張る!

とりあえず、目標はそれだ。



翌朝、わくわくしながら出勤する。
紅葉は朝練はないみたいだ。
翠学園はスポーツが盛んだったからなあ。

誰もいないグラウンドを眺めて歩いていたら、後ろから軽い声が聞こえてきた。
昨日に引き続き、予想通りのチャラメガネ先生だ。

「千晴ちゃん!」

生徒もいるのに、名前呼びってやめて!
何かあってやめさせられるのは立場の弱いこっちなんだよ!

「おはようございます…」

「おはよ!あの…歓迎会の話なんだけどね?」

またその話か…。うんざり。
すると、チャラメガネ先生は何やらもじもじしながら、私に耳打ちする。

「……千晴ちゃんが良かったら、俺は二人でもいいよ?」

ギャー!
鳥肌…!

全然タイプじゃない人物のお誘いほどはた迷惑なものはない。

「あの、困るんですけど」

と言ったら、チャラメガネ先生は私の背後を見て、硬直していた。
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ