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17歳の寄り道
第36章 【千晴編】台風の夜
「……具合はどうなんだ」
「あ、もうすっかり……本当にすみません……」
「……そうか」
先生に抱き竦められながら、先生の首元で返事をする。
濡れた髪を撫でられ、先生は私から離れた。
「乾さないと風邪ひくぞ」
洗面台の前に連れて行かれて、ドライヤーを渡された。
まだ、貪るようなディープキスの余韻は残っていて、ドライヤーを抱えたまま突っ立っていると、先生は訝しげにコードをコンセントに差し込んだ。
「前を向け」
鏡の方を向くように言われ、温風が私の髪を乾かしていく。
先生が時折私の髪を指で分け散らしてくれた。
洗面台上の白磁器のトレイには、アフターシェーブローションと、ハンドソープしか置かれていない。
大きな鏡からは、私の背後に立つ男の姿が窺える。
8割ほど髪が乾いたところで、首だけを先生に向けて振り向き、つま先立ちをして唇を近づけた。
先生はドライヤーを止めて、発情した私を片手で容易に抱き寄せる。
鏡に全て映っている。
抱き締められて、先生に拙くしがみつき、淫らで少し乱暴なキスを受け入れる私の姿が。
大きな手でTシャツをめくり上げられ、立ったままショーツのサイドに指を掛けられた。
ノーブラだった私は、先生の前に、素肌を晒した。
蛍光灯が私と先生の肌を青白く照らす。
鏡越しに、先生の視線が私をギリリと鋭く突き刺してきた。
「お願い…続けて下さい、先生」
懇願すると、鏡に背を向けるように反回させられて、先生と向き合う形で抱き締められた。
「止まらなくなっても、後で泣くなよ」
耳元で告げられて、先生は私の前に跪く。
ショーツのサイドに掛けられていた指は先生の動きと同時に引き下ろされた。