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17歳の寄り道
第39章 【千晴編】夢のはじまり
先生に連絡を入れてみるも、返事はない。
2学期の準備やサッカー部の活動で、先生は夏休みでも目まぐるしく忙しそうだ。
何かごはん作って帰ろうかな?
それとも、不慣れなことはせずに、お惣菜屋さんに頼る?
あんまり食欲はないけど。
……しかし暑いな。
夏だから仕方ないけど、こう暑いとバテてしまうし、バス酔いしそうだ。
先生が運転する助手席なら大丈夫なのにな。
私は、紙袋とバッグを提げてバスを降り、上り坂をふうふう言いながら、マンション目指して歩いた。
結局、何も買わずに小料理屋と惣菜屋の前を通り過ぎ、先生の部屋についた。
エアコンをつけて、リビングに大きく鎮座するソファに横になって、ぽちぽちとスマホをいじる。
『今、学校を出た。何か買って帰るよ』と先生からメールが来て、ふふふと笑みがこぼれる。
早くぎゅーってしたいなぁ。
ひとつあくびが出て、目を閉じた。
「千晴。風邪ひくぞ」
え。
ぱちりと目を開けたら、先生が覗き込んでいた。
「私っ…寝てました!?哲さん、いつ帰って来たんですか?」
「帰って来たのは10分前だけど」
先生は首にタオルを下げていて、シャワーを浴びた後だった。
うそ~。
帰ってきた事に全然気付かなかった。
「お帰りなさいっていうつもりだったのに…初めて、合鍵使ってお出迎えだったのに…」
「次言えばいいだろう。今日で終わるわけでもないのに」
「そうなんですけど……」
先生は、お惣菜とノンアルコールのビールを買っていた。
今晩は車で送ってくれるつもりらしい。
テーブルに着こうとしたら、後ろから抱きしめられた。
先生が、「…落ち着く」と私の髪に囁き、私は先生の逞しい腕にそっと手を添える。
ふたりでいると、本当に幸せ。
先生は私の顔を後ろに向けさせて、唇を近づけた。
2学期の準備やサッカー部の活動で、先生は夏休みでも目まぐるしく忙しそうだ。
何かごはん作って帰ろうかな?
それとも、不慣れなことはせずに、お惣菜屋さんに頼る?
あんまり食欲はないけど。
……しかし暑いな。
夏だから仕方ないけど、こう暑いとバテてしまうし、バス酔いしそうだ。
先生が運転する助手席なら大丈夫なのにな。
私は、紙袋とバッグを提げてバスを降り、上り坂をふうふう言いながら、マンション目指して歩いた。
結局、何も買わずに小料理屋と惣菜屋の前を通り過ぎ、先生の部屋についた。
エアコンをつけて、リビングに大きく鎮座するソファに横になって、ぽちぽちとスマホをいじる。
『今、学校を出た。何か買って帰るよ』と先生からメールが来て、ふふふと笑みがこぼれる。
早くぎゅーってしたいなぁ。
ひとつあくびが出て、目を閉じた。
「千晴。風邪ひくぞ」
え。
ぱちりと目を開けたら、先生が覗き込んでいた。
「私っ…寝てました!?哲さん、いつ帰って来たんですか?」
「帰って来たのは10分前だけど」
先生は首にタオルを下げていて、シャワーを浴びた後だった。
うそ~。
帰ってきた事に全然気付かなかった。
「お帰りなさいっていうつもりだったのに…初めて、合鍵使ってお出迎えだったのに…」
「次言えばいいだろう。今日で終わるわけでもないのに」
「そうなんですけど……」
先生は、お惣菜とノンアルコールのビールを買っていた。
今晩は車で送ってくれるつもりらしい。
テーブルに着こうとしたら、後ろから抱きしめられた。
先生が、「…落ち着く」と私の髪に囁き、私は先生の逞しい腕にそっと手を添える。
ふたりでいると、本当に幸せ。
先生は私の顔を後ろに向けさせて、唇を近づけた。