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17歳の寄り道
第39章 【千晴編】夢のはじまり
目を閉じて待っていたら、先生が「化粧…」と呟いた。
メイクが違うこと、気付いてくれた?

「そうなんです!この色かわいくないですか?スキンケア買いに行ったのに、コスメも買っちゃって」

「いつもより濃いのか?」

…………濃いかもしれませんが。

きれいだね、なんて、先生は言わないよね。


「……取ります……」

先生の唇がピンクに染まったら申し訳ないし。
別にいいの。先生ならそう言うと思ってたから。

悲しくティッシュオフしてると、先生が笑いを堪えていた。

「……何がおかしいのですか。」
「似合ってたよ。キスするには邪魔だけど」

…。
先生もそういう事言うんだ。
似合ってるとか、そういうの…。

ついついニヤニヤしてしまってたら、今度は怪訝な顔に戻ってる。

「何がおかしいんだ?」
「いえ、哲さんもフツーに女子を褒めたり、甘い言葉囁くんだなって……」

そう言うと、先生はきまりの悪そうな顔をして、私に背を向けてソファに掛けてしまった。

「あ、ごめんなさい。嬉しかったんです。からかってませんよ?」

くすくす笑いながら追いかけて、先生の隣に座る。

すると、強引にキスされてすぐ離された。
びっくりしている私に、余裕の微笑みを見せる。


「家に帰った時に、千晴がいたら嬉しいもんだな」
と、今度は優しく抱き直してキスをくれた。

次は首筋。その次は鎖骨。先生の唇は場所を変えていく。
ノースリの薄いニットの裾から、先生の手が侵入する。

「結婚したら……毎日いますよ」
「……うん。いいな」

服を上げられて見えたお腹に、先生の舌が這う。
ぴくっと反応すると、ブラごと上にずらされて、先生の頭が上がってきて、濡れた髪が私の顎に触れた。

胸の突起を舌でころりと転がされて、甘く噛まれる。

ぎゅ…と広い肩を掴むと、先生は私の手を捕まえて、硬さのある熱い膨らみに導いた。
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