この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
17歳の寄り道
第39章 【千晴編】夢のはじまり
食事の時間も終わり、後片付けをしながら、ノンアル片手にテレビを見ながら寛いでいる先生に話しかける。

「哲さん、須賀博貴って知ってます?」

兄の事を知っているのか確認をした。
先生はソファの背に腕を投げ出し、報道番組に視線を寄せながら答える。

「知ってるよ。兄だろ。特進だったか」
「あ、ご存じだったんですね」
「まあ一応……。受け持ったことはないし、関わりはなかったが。元気にしてるのか」
「……多分。」

「多分?」と先生がこちらを向いた。

「全然実家に帰って来ないんです……」

「惇と一緒だな。男はそんなもんなのかな。俺も、親の具合が悪くなるまでは実家に寄らなかったよ」
と、先生が笑う。

うちの両親が許した後、私たちの事を惇君に話すという先生。
順序的にそうなんだろうけど、私と先生の付き合いが許されなかったら、私のことはずっと惇君に隠したままなんだろうか……。

てゆうか…聞かされた惇君はどう思うのだろう?

考え込んだままお皿洗いを終えてソファに座ると、先生に左手を取られて、薬指をぐにっと揉まれた。

「いたっ」

先生は時々、こんなちょっかいをかけてくるようになった。
ダメなツボでも押された?という痛みに手を引っ込めたら、先生は少し意地悪な瞳で微笑む。

「……指輪買いに行こうか。どんなのがいいかわからんから、選んでくれ」

「えっ!?」
まさかの発言に、先生の手をがっちり掴んだ。

「千晴、痛い…」
「い、いいんですか?まだ親の許し出てないのに……?」
「……それはそれだ。いらないのか?この前、欲しいって言ってなかったか」
「言ってました!欲しいです!」

指輪なんて……いいの?
手を離してまた目を潤ませていたら、先生は「男避けだ」と言って立ち上がった。

「そんなの、誰も寄ってきませんよ…!」
「……よく言うな。お前が言い寄られてる場面に何回遭遇したと思ってる」

先生はテーブルに置かれていた車のキーを取り、「そろそろ送る」と言った。
/452ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ