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17歳の寄り道
第39章 【千晴編】夢のはじまり
ベテランママさんの言葉は説得力が違う。
「子供が小さいうちは大変だけど、大きくなったらなったで大変さも悩みも変わっていって、いつまで経っても心配は尽きないのよね。おばあちゃんになっても、ずっと子供達の心配してるんじゃないかしら。」
「……深いですね」
「いつか須賀ちゃんもね〜。その指輪とても素敵。彼にもらったの?やるじゃなーい!」
「あ……目立ちますか?」
左手薬指だもんね。
有馬さんは嬉しそうに両頬に手を当てている。
「なかなかロマンチックなことするわね〜、彼も。指輪なんてあげなさそうなのに…………あ、噂をすれば来たんじゃない?彼」
え?彼?
有馬さんが私越しに笑顔で会釈をする。
店の入り口を見ると、吉川先生がこちらを見て、遠慮がちな笑顔で会釈している。
「ち、違いますよ有馬さん」
「須賀ちゃん!隠さなくっても、しゃべらないから大丈夫よ♪でも、メンバー復帰まではいてね!寿退社しないでね?」
「それは、私でよければいさせていただきたいですけど、あの……」
吉川先生が私の彼氏だと思ってる?
誤解ー!
そしていつものように吉川先生の後から、藤田先生が入って来た。
私と有馬さんの姿を見て、少し驚いたように頭を下げる。
「ここ空きますよ〜!」
食べ終えていた私たちは、吉川先生たちに席を譲り、入れ違いに出ることになった。
「お疲れ様です」
仕事中は普通に振る舞う。
今晩も先生の家に行くのに、まるで知らない人同士のように。
「先生も須賀ちゃん大好きよね。わかりやすいわあ」
支払い終わり、店を出て有馬さんが言った。
また吉川先生の話〜?
「有馬さん、違いますから…」
否定もしきれず、有馬さんはにこにこしている。
本当のことを言ったら、びっくりするだろうな。
来年の春には報告できるかな?
「子供が小さいうちは大変だけど、大きくなったらなったで大変さも悩みも変わっていって、いつまで経っても心配は尽きないのよね。おばあちゃんになっても、ずっと子供達の心配してるんじゃないかしら。」
「……深いですね」
「いつか須賀ちゃんもね〜。その指輪とても素敵。彼にもらったの?やるじゃなーい!」
「あ……目立ちますか?」
左手薬指だもんね。
有馬さんは嬉しそうに両頬に手を当てている。
「なかなかロマンチックなことするわね〜、彼も。指輪なんてあげなさそうなのに…………あ、噂をすれば来たんじゃない?彼」
え?彼?
有馬さんが私越しに笑顔で会釈をする。
店の入り口を見ると、吉川先生がこちらを見て、遠慮がちな笑顔で会釈している。
「ち、違いますよ有馬さん」
「須賀ちゃん!隠さなくっても、しゃべらないから大丈夫よ♪でも、メンバー復帰まではいてね!寿退社しないでね?」
「それは、私でよければいさせていただきたいですけど、あの……」
吉川先生が私の彼氏だと思ってる?
誤解ー!
そしていつものように吉川先生の後から、藤田先生が入って来た。
私と有馬さんの姿を見て、少し驚いたように頭を下げる。
「ここ空きますよ〜!」
食べ終えていた私たちは、吉川先生たちに席を譲り、入れ違いに出ることになった。
「お疲れ様です」
仕事中は普通に振る舞う。
今晩も先生の家に行くのに、まるで知らない人同士のように。
「先生も須賀ちゃん大好きよね。わかりやすいわあ」
支払い終わり、店を出て有馬さんが言った。
また吉川先生の話〜?
「有馬さん、違いますから…」
否定もしきれず、有馬さんはにこにこしている。
本当のことを言ったら、びっくりするだろうな。
来年の春には報告できるかな?