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17歳の寄り道
第42章 【東野編】グロウアップ
『家族3人でデパート行ったんだよー!涼太いなかったから帰っちゃった。藤田先生が、涼太によろしくって。』
接待を終えて帰りのタクシーに乗ってスマホを見ると、千晴からメールが来ていた。
なんだ、来てたのか。
コーチと千晴と仲睦まじい姿など全く想像できないが、少しだけでも会いたかったな。
これでもコーチのことは尊敬している。
「飲み過ぎたな……」
家に着き、コンビニで買っておいた胃腸液を飲んでシャワーを浴び、パンツ一丁でだらだら過ごしていると、いつのまにか寝落ちて朝になっていた。
そんなだらしない生活が、営業に配属されてからずっと続いている。
そして、数日後の10月1日。
奴がやってきた。
下半期初日ということで、他課との合同朝礼があり、堂々とした振る舞いで挨拶をしている彼女を全員が注目する。
というか、勝手に目が奪われる。
「○○エリアから参りました浅野結愛と申します。○○百貨店ではチーフを務めていました。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します」
お辞儀まで美しい。
何でも、幼少のころバレエをしていたとのこと。
中学時代は野球部のマネージャーだそうだ。さぞモテたことだろう……周りはほっとかないわな。
「かっわいいなぁ~浅野ちゃん。彼氏いるのかな?」
営業の先輩である小城さんが、だらしない顔で浅野チーフについて思いを巡らしている。ちなみに既婚者だ。
「かわいいかもしれないですけど、小城さんは浅野チーフの怖いとこ見てないから…」
「え、浅野ちゃんて怖いの?」
怖いっつーか……俺が後輩だからか。
……それに、彼女は的を得たことしか言ってないか。
「いや、なんでもないっす」と打ち消して、デスクについた。
接待を終えて帰りのタクシーに乗ってスマホを見ると、千晴からメールが来ていた。
なんだ、来てたのか。
コーチと千晴と仲睦まじい姿など全く想像できないが、少しだけでも会いたかったな。
これでもコーチのことは尊敬している。
「飲み過ぎたな……」
家に着き、コンビニで買っておいた胃腸液を飲んでシャワーを浴び、パンツ一丁でだらだら過ごしていると、いつのまにか寝落ちて朝になっていた。
そんなだらしない生活が、営業に配属されてからずっと続いている。
そして、数日後の10月1日。
奴がやってきた。
下半期初日ということで、他課との合同朝礼があり、堂々とした振る舞いで挨拶をしている彼女を全員が注目する。
というか、勝手に目が奪われる。
「○○エリアから参りました浅野結愛と申します。○○百貨店ではチーフを務めていました。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します」
お辞儀まで美しい。
何でも、幼少のころバレエをしていたとのこと。
中学時代は野球部のマネージャーだそうだ。さぞモテたことだろう……周りはほっとかないわな。
「かっわいいなぁ~浅野ちゃん。彼氏いるのかな?」
営業の先輩である小城さんが、だらしない顔で浅野チーフについて思いを巡らしている。ちなみに既婚者だ。
「かわいいかもしれないですけど、小城さんは浅野チーフの怖いとこ見てないから…」
「え、浅野ちゃんて怖いの?」
怖いっつーか……俺が後輩だからか。
……それに、彼女は的を得たことしか言ってないか。
「いや、なんでもないっす」と打ち消して、デスクについた。