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17歳の寄り道
第42章 【東野編】グロウアップ
「飲んでますか?」

チーフにビールを注ごうとしたら、瓶を取られて注ぎ返された。
そして、小城さんにも注いでいる。

アラフォー小城さんは満面の笑みで
「浅野さんは彼氏いないの?」と口走った。

周りに、セクハラだって騒がれるぞ!
俺はヒヤヒヤしながら辺りを見回したが、聞いていたのはチーフと俺だけだったようだ。

「できませんね。恋愛には興味ないので」

冷静に答えるチーフに、小城さんが笑う。

「じゃあ東野と一緒だね」

俺…?

「俺は興味ないわけじゃないですけどね。忙殺されてたら今に至ってただけで」

チーフは俺をちらりと見ると、残り少ないビールを飲み干した。

「東野さんは清楚な人が好きなんでしたっけ。私とは全然違いますよね」

そう言うと、チーフはグラスをテーブルに置き、飲み口をきゅっと指で拭いていた。

ネイルはいつもしっかり新色をつけているのに、リップはいつも決まったのしかつけてないよな……。

って、どんだけ見てんだ俺。
ストーカーか。


少しの間小城さんとチーフの会話が弾み、俺はまた別の人に話しかけられ、酒を注ぎ合った。

しばらくしてチーフが「失礼します」と席を移動し、会釈をしていると、小城さんの肘鉄が脇腹をヒットする。

「え、なんすか。すげー痛いですけど」

「何でもねえよ!俺があと10年若かったらなー!はあー!」

……何を言ってるんだこの人は。


そのあとすぐ解散になり、店を出る。
二次会を断って帰っていくチーフの姿を目で追っていた。

「行かないの?」
背後から、二次会参加組の小城さんが俺に囁く。

「え、何がですか。行きますよ、二次会」

「浅野ちゃんだよ。追いかけないの?」

「な、何で追いかけるんですか」

小城さんはグーパンチを軽くみぞおちに当ててきた。

「あれは絶対東野君に気ーあるだろ。」

「えっ…?」

ひそひそと会話は続き、チーフは階段を降りて行って消えてしまった。

「ないですよ、だって数日前誘った時断られましたし…」

「もう誘ってたのかよ!」

うっかりバラしてしまい、小城さんは驚いていたが、その時俺は、自分の胸が高鳴っているのを自覚した。
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