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17歳の寄り道
第3章 【碧編】少女の殻を脱いで
昼休みに、村上先生に入部届を出しに行った。

「はい。確かに受け取りました。部活動の事はまた、高田に話聞いて」

「部長、昨日いろいろ教えてくれたよ」
と言うと、村上先生はメガネを上げながら少し微笑んだ。

「再来週、観測会あるのは聞いた?それもまた保護者の承諾書もらってきてほしいんだけど」
「聞いてない!夜ですか?」
「そう。21時解散だけどね。」

楽しそう…!

その場で参加承諾書をもらって職員室を出たが、昨日の義父の台詞と笑顔が思い出されて身震いした。
今日はお母さんに判子もらおう。できるだけ距離を置かないと、本当に身の危険を感じてやまない。

その用紙を見ると、当日の活動内容が書かれていて、新入生歓迎の観測会のようだった。

私と浅野君だけ2年次に入部だな。
1年生には女の子もいるそうだから、楽しみにしていよう…


「あっ、碧!どこ行ってたの!体育なのに!」

先に体操服に着替えた千晴が私を見つけ、注意する。
そうだった。体育だった。

「男子も着替え終わってると思うけど、ついて行こうか?」
「いいよ、すぐ着替えてくるから。私のせいで千晴が遅れたら…」

体育の藤田先生は、男女問わず遅刻をした者には手厳しい制裁を加える。今時珍しい熱血漢の先生で、浅野君もよく叱られている。

「じゃあ、運動場で待ってるね」
「うん。急ぐね」

教室に戻ったら、誰もいなかった。
速やかに体操服を取りだして着替える。

人気もないし、もう誰も見ていないだろうと、上は隠さずに脱いだ。
ブラジャー姿のまま半袖体育着を手に取ると、ガラッとドアが開いた。

「…うわっ、びびった。碧かよ」

両手でブラジャーを隠したが、浅野君だったので、ちょっとほっとした。

「遅れたら藤田先生に怒られちゃうよ」
「それなら碧もだろ」

浅野君は教室を出ることなく、自席で着替えを始める。
その姿を見ていたら、「早く着替えろよ」と言われた。

彼はすぐに着替え終わり、まだ上半身ブラジャー姿でいる私の前まで来て椅子に座った。

「近くで見ないで」

浅野君の無遠慮な視線に恥ずかしくなって、背中を向けて体操着を頭に通す。

「教室で一緒に着替えてたら、怪しく思われちゃうじゃん」
「怪しいってたとえば何だよ」

からかう様な口調の彼に振り返ったら、ニヤニヤしながら頬杖をついていた。
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