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17歳の寄り道
第42章 【東野編】グロウアップ
暴走に反省しながら電気をつけると、結愛の顔色が悪い気がした。
「え、大丈夫?」
「……うん。でもちょっと動けない」
「ごめん、俺が無理やりしたから…」
「ううん……それは違う……」
彼女は黙ってしまい、ただ横たわっている。
戸惑いながら、ライトを暗くしてベッドに腰掛け、栗色の髪を撫でる。
「断ってくれてちょうどよかったよ。ゴムもないから最後までできないし、……って、変なことすんなって言われてたのに、先走りすぎ……」
ペラペラ話してしまったら、彼女は涙を堪えて瞳を拭い始めた。
「ごめん、大事にするって言ったのに、さっそく泣かせて」
「……違うの。こんなに優しくされたら、どんどん好きになっていって、東野さんがいないと生きていけないみたいになったら、怖い」
涙を止められず、結愛は顔を覆った。
そんなこと……。
彼女は、何に怯えてるんだ?
「……何でも、受け止めるから。話して」
栗色の髪が指を抜けていき、ゆっくりと彼女の瞳が開いた。
しばらく迷っていた彼女は、話してくれた。
昔の男との話を。
俺は、テーブルライトの明かりをずっと見つめながら聞いていた。
最後まで話し終えた彼女は、かすかに震えた声で「嫌いになった?」と尋ねてきた。
「……俺に、嫌いになってほしいの?」
違うとわかっていたが、そう尋ね返すと、彼女はふるふると首を振った。
相手の男に怒りを覚えても、結愛を嫌いには……。
「嫌いにならないよ。結愛が、俺がいないと生きていけないようになったら、一緒に生きていけばいいだろ」
我ながらキザすぎるのはわかっている。
けど、本気で思ってるんだから仕方ない。
清楚とかそんなこと、関係ない。
何があったって、俺はこの子がいいっていう思いを、繰り返し伝えることしかできない。
これは運命だって思ってるのは、俺だけか?
「え、大丈夫?」
「……うん。でもちょっと動けない」
「ごめん、俺が無理やりしたから…」
「ううん……それは違う……」
彼女は黙ってしまい、ただ横たわっている。
戸惑いながら、ライトを暗くしてベッドに腰掛け、栗色の髪を撫でる。
「断ってくれてちょうどよかったよ。ゴムもないから最後までできないし、……って、変なことすんなって言われてたのに、先走りすぎ……」
ペラペラ話してしまったら、彼女は涙を堪えて瞳を拭い始めた。
「ごめん、大事にするって言ったのに、さっそく泣かせて」
「……違うの。こんなに優しくされたら、どんどん好きになっていって、東野さんがいないと生きていけないみたいになったら、怖い」
涙を止められず、結愛は顔を覆った。
そんなこと……。
彼女は、何に怯えてるんだ?
「……何でも、受け止めるから。話して」
栗色の髪が指を抜けていき、ゆっくりと彼女の瞳が開いた。
しばらく迷っていた彼女は、話してくれた。
昔の男との話を。
俺は、テーブルライトの明かりをずっと見つめながら聞いていた。
最後まで話し終えた彼女は、かすかに震えた声で「嫌いになった?」と尋ねてきた。
「……俺に、嫌いになってほしいの?」
違うとわかっていたが、そう尋ね返すと、彼女はふるふると首を振った。
相手の男に怒りを覚えても、結愛を嫌いには……。
「嫌いにならないよ。結愛が、俺がいないと生きていけないようになったら、一緒に生きていけばいいだろ」
我ながらキザすぎるのはわかっている。
けど、本気で思ってるんだから仕方ない。
清楚とかそんなこと、関係ない。
何があったって、俺はこの子がいいっていう思いを、繰り返し伝えることしかできない。
これは運命だって思ってるのは、俺だけか?