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17歳の寄り道
第6章 【碧編】タブー
しかし、学校で会う村上先生は、前と全く様子は変わらないし、あの約束は本当に現実の出来事だったのか?などと、思い直したりしていた。

遥は、学校を休みがちになった。
でも、誰も遥の事を気にとめない。1年生の時からそうだ。


遥と行く約束だったデートの日が過ぎ、観測会直前のこと。
天文部の部室でミーティングがあり、放課後集まった。

20人足らずの部員の中、小柄な女の子が一人いる。
他の女子部員は二人だと聞いたが、一人だけかな?
目が合い会釈すると、その子はニコッと可愛く微笑んで、私の隣に来た。

「今月入部されたんですよね?こんにちは、1-Aの小谷です」

A組と言う事は、特進の生徒か。

「2-Aの白川碧です。よろしくね」
「碧先輩って呼んでいいですか?」
「いいよ。学年は先輩だけど、部活歴は同じだけどね~。小谷さんの下の名前は?」
「美咲です。碧先輩の好きな呼び方でお願いします!」
「じゃあ~……………美咲ちゃん。」
「はい!」

美咲ちゃんの瞳はうるうるとして仔犬のようだ。
厚めの前髪に、栗色のふわっとした髪を、後ろでくるりと纏めている。クラスでもきっとモテているだろう。

美咲ちゃんと少し話をしたところによると、彼女と一緒に入部したもう一人の女子部員はすでに退部してしまったらしく、今はサッカー部のマネージャーに立候補しているらしい。

「なので、天文部の女子は私と碧先輩だけなんですよ」
「そうなんだ…」

美咲ちゃんは、なんでその子と一緒にやめなかったんだろう?
よっぽど星が好きなのかな。


そのうち、本格的な観測会の説明が始まり、今年は例年と違い、休日の夕方から実施されることとなった。

毎年平日開催だったのだが、カレンダーの都合でゴールデンウィークの合間になってしまったらしい。

学校も閉まっているのだが、当日は校門前で村上先生が待機しているので、そこに集合してから校舎内に入るそうだ。

当日の夕食は自分たちで用意をし、デザートも作る。
高校には調理部や家庭部といった、女子向きのクラブはなかったので、校内で調理実習をする部活動は天文部だけのようだ。

小谷さんと目を合わせて、「料理するんだね…」と苦笑いした。
料理は、土日にたまにやるが、得意ではない。
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