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真昼の情事
第1章 うだる和室
そろそろ許されるか。相変わらず、二人とも喉の奥が飢えている。カラ松は飲まされた唾液のせいでさらに。目の焦点も揺れるほどだ。
一松は、汗をまとった指をカラ松の口に入れた。
まだ許されないらしい。さらに飢えることを求められている。
ぬらぬらと、舌を撫で回される。口蓋をなぞられる。
目を閉じたカラ松が塩味を舐め取るように舌を絡めれば、またお預け、指は抜き去られた。ぐるりと一周させてから。
その指を、一松が自分の口内に迎え入れる。ずるりとすする。再度カラ松の口を指で犯す。またすする。見せつけるように。
無意識にカラ松は、短パンの前を握った。
三度目の指は、親指だった。
「触んな」
短い命令に、腰がヒクンと浮く。
いままでより太いそれをずるずると押し込まれ、付け根のふっくらした丘のあたりで口を大きくこじ開けられる。指先は喉奥までゆうに届く。成人男子の手だ。小さくはない。
「ぐごっ……」
カラ松の目に生理的な涙が浮いて、ふぅふぅと鼻息が荒くなる。一松は手を動かさない。息を詰めて熱い目をして、みっともない顔をしたカラ松を見つめる。
カラ松は、一松の指から注ぎ込まれた疼きが下腹に溢れ出して、身をよじった。
「んふぅ……」
含まされた指の脇から吐息が漏れた。その吐息を飲み込むかのように、一松が唇を寄せる。入れ違いに親指が出て行く。
出て行った唾液まみれの親指は、カラ松のタンクトップをかいくぐって胸板をまさぐった。探り当てた乳首を押し潰すようにされて、乳首はぬめりでつるつると逃げる。
キスはやはり汗の味がする。お互いの味と。唇が、汗でぬるつく。
二人の間にあった一松の手が、カラ松の腰を抱いた。ビクつくそこを、逃がさないというように強く引き寄せる。逃げたりなどしないのに。どれだけ乳首がビリビリと快感を送り込んできても、逃げたりなどしないのに。