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恋はいつでも平行線【完結】
第34章 *三十四*

だから柚希をここに連れて来たくなかったんだよ……と青がぶつぶつ言っている。
えと、ここ、神域……ですよ、ね?
「えっ、神域っ?」
うわっ、入っちゃまずくない、ここっ?
「神域だが、よい、我が招いた」
「いえ、そういうわけには!」
まずい、おばあさまにバレたら、勘当モノだわ、これ。
「問題ない。アレをここに連れてきたのも、我」
「あれって、臣哉のこと?」
「そう。アレはなかなか面白い。いろんなものを引き寄せてくれて、おかげで久し振りに腹一杯になった、礼を言おう」
なんだかよく分からないけれど、臣哉は役に立ったらしい。
しかし、それに対して青が突っ込みを入れた。
「食ったのに足りないって、柚希の蜜を舐めるなよ」
「食事は足りたが、甘味がなかった」
「贅沢!」
青と男の人はさらになにか言い合っていたけれど、ふと気がついたことがあった。
「あれ、臣哉は? それにあの、女の人」
わたしの質問に、男の人が答えてくれた。
「あの女なら、我が食った。アレもなかなか手強くて、あの面白い男に隠れて、出てこなくて困っておったところ、お主たちが来て、ようやく姿を現した」
「……はぁ」
「喰いごたえがあったのぉ」
なんかよく分からないけれど、そのおかげで助かったようだ。
なんだかすっごくあっけないけれど、これで終わり……でいいのだろう、たぶん。
「それと、あの面白い男だが、このまま我が飼おうとしたのだが、そこのヤツが、ここから運び出した」
「……飼う」
臣哉、この人のペットになるところだったの?
「多少衰弱はしておるだろうが、死にはせん、安心しろ」
それから男の人は、ここで水を守っているから、いつでも来るがいい、いやむしろ、また来い、むしろこのままここにいろと命令してきたけれど、青がまた突っ込みを入れて、どうにか出ることができた。
えと、ここ、神域……ですよ、ね?
「えっ、神域っ?」
うわっ、入っちゃまずくない、ここっ?
「神域だが、よい、我が招いた」
「いえ、そういうわけには!」
まずい、おばあさまにバレたら、勘当モノだわ、これ。
「問題ない。アレをここに連れてきたのも、我」
「あれって、臣哉のこと?」
「そう。アレはなかなか面白い。いろんなものを引き寄せてくれて、おかげで久し振りに腹一杯になった、礼を言おう」
なんだかよく分からないけれど、臣哉は役に立ったらしい。
しかし、それに対して青が突っ込みを入れた。
「食ったのに足りないって、柚希の蜜を舐めるなよ」
「食事は足りたが、甘味がなかった」
「贅沢!」
青と男の人はさらになにか言い合っていたけれど、ふと気がついたことがあった。
「あれ、臣哉は? それにあの、女の人」
わたしの質問に、男の人が答えてくれた。
「あの女なら、我が食った。アレもなかなか手強くて、あの面白い男に隠れて、出てこなくて困っておったところ、お主たちが来て、ようやく姿を現した」
「……はぁ」
「喰いごたえがあったのぉ」
なんかよく分からないけれど、そのおかげで助かったようだ。
なんだかすっごくあっけないけれど、これで終わり……でいいのだろう、たぶん。
「それと、あの面白い男だが、このまま我が飼おうとしたのだが、そこのヤツが、ここから運び出した」
「……飼う」
臣哉、この人のペットになるところだったの?
「多少衰弱はしておるだろうが、死にはせん、安心しろ」
それから男の人は、ここで水を守っているから、いつでも来るがいい、いやむしろ、また来い、むしろこのままここにいろと命令してきたけれど、青がまた突っ込みを入れて、どうにか出ることができた。

