この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋はいつでも平行線【完結】
第34章 *三十四*
 だから柚希をここに連れて来たくなかったんだよ……と青がぶつぶつ言っている。
 えと、ここ、神域……ですよ、ね?

「えっ、神域っ?」

 うわっ、入っちゃまずくない、ここっ?

「神域だが、よい、我が招いた」
「いえ、そういうわけには!」

 まずい、おばあさまにバレたら、勘当モノだわ、これ。

「問題ない。アレをここに連れてきたのも、我」
「あれって、臣哉のこと?」
「そう。アレはなかなか面白い。いろんなものを引き寄せてくれて、おかげで久し振りに腹一杯になった、礼を言おう」

 なんだかよく分からないけれど、臣哉は役に立ったらしい。
 しかし、それに対して青が突っ込みを入れた。

「食ったのに足りないって、柚希の蜜を舐めるなよ」
「食事は足りたが、甘味がなかった」
「贅沢!」

 青と男の人はさらになにか言い合っていたけれど、ふと気がついたことがあった。

「あれ、臣哉は? それにあの、女の人」

 わたしの質問に、男の人が答えてくれた。

「あの女なら、我が食った。アレもなかなか手強くて、あの面白い男に隠れて、出てこなくて困っておったところ、お主たちが来て、ようやく姿を現した」
「……はぁ」
「喰いごたえがあったのぉ」

 なんかよく分からないけれど、そのおかげで助かったようだ。
 なんだかすっごくあっけないけれど、これで終わり……でいいのだろう、たぶん。

「それと、あの面白い男だが、このまま我が飼おうとしたのだが、そこのヤツが、ここから運び出した」
「……飼う」

 臣哉、この人のペットになるところだったの?

「多少衰弱はしておるだろうが、死にはせん、安心しろ」

 それから男の人は、ここで水を守っているから、いつでも来るがいい、いやむしろ、また来い、むしろこのままここにいろと命令してきたけれど、青がまた突っ込みを入れて、どうにか出ることができた。
/187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ