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恋はいつでも平行線【完結】
第7章 *七*
***
ふ……と意識が浮上してきた。
え……と、わたし……?
なんだか大変、違和感だらけなのですが。
今の自分の状況がすぐにわからなくて、眉間にしわを寄せて、必死に状況を思い出そうとしたところ、耳元で嫌というほど覚えのある声で笑われた。
「初めてのくせに、気絶するほど感じるなんて、淫乱すぎだな」
顔を見なくてもわかる、この声は臣哉だ。
そしてわたしは、嫌だというのに、臣哉に初めてを奪われたのだ。
合意のない行為は、レイプじゃないっ?
「なによ、強姦魔」
「は? そっちから誘ってきたんだろ」
「なに言ってるのよ! そもそも……っ!」
文句を言おうとしたら、下半身が激しく違和感を覚えた。
え、ちょっと待って?
すごーく嫌な予感がするのですが、まだその……入って……る?
「三回はイケるっていったのに、一回で気絶するから、起きるの待ってたんだけど」
「えっ?」
「寝ていても、無意識で締めつけてあおってくるとは、ほんっとおまえ、根っからの性悪だな」
「そんなの知らないし!」
いやそれより、どうして突っ込んだままにしておくわけ?
「寝てる間に出してもよかったんだけど、おまえの絶望した顔が見たくて、待ってた」
「なっ……!」
「待ってる間にかなり回復したから、残り二回から三回になったんだよな」
「…………」
なにこいつ、すごく最低じゃない?
「あと三回、付き合えたら、結婚してやるよ」
「なに言ってるのよ! お断りよ!」
「残念だったな、それ」
臣哉はそういって、わたしの左手首をつかんで、わたしの視界に入れた。
「……なに、これ」
わたしの手首には、さっきまではなかった金色のブレスレットがあった。
素材は金でできていると思われるそれには、繊細な彫刻が施されていた。ブレスレットを取り巻くように等間隔で穴が開いていて、一つにだけ、赤い石がはまっていた。
「これ、柏家の家宝」
「…………」
「柏家の長男の伴侶にはめるもので、一度、はめると、死ぬまで外れないんだ」
「はああああっ?」
え、ちょっと待ちなさいよ、それ!
外れないってどういうことっ?
わたしは臣哉の言葉に慌てて右手を伸ばし、ブレスレットに触れた。
「────っ!」
ふ……と意識が浮上してきた。
え……と、わたし……?
なんだか大変、違和感だらけなのですが。
今の自分の状況がすぐにわからなくて、眉間にしわを寄せて、必死に状況を思い出そうとしたところ、耳元で嫌というほど覚えのある声で笑われた。
「初めてのくせに、気絶するほど感じるなんて、淫乱すぎだな」
顔を見なくてもわかる、この声は臣哉だ。
そしてわたしは、嫌だというのに、臣哉に初めてを奪われたのだ。
合意のない行為は、レイプじゃないっ?
「なによ、強姦魔」
「は? そっちから誘ってきたんだろ」
「なに言ってるのよ! そもそも……っ!」
文句を言おうとしたら、下半身が激しく違和感を覚えた。
え、ちょっと待って?
すごーく嫌な予感がするのですが、まだその……入って……る?
「三回はイケるっていったのに、一回で気絶するから、起きるの待ってたんだけど」
「えっ?」
「寝ていても、無意識で締めつけてあおってくるとは、ほんっとおまえ、根っからの性悪だな」
「そんなの知らないし!」
いやそれより、どうして突っ込んだままにしておくわけ?
「寝てる間に出してもよかったんだけど、おまえの絶望した顔が見たくて、待ってた」
「なっ……!」
「待ってる間にかなり回復したから、残り二回から三回になったんだよな」
「…………」
なにこいつ、すごく最低じゃない?
「あと三回、付き合えたら、結婚してやるよ」
「なに言ってるのよ! お断りよ!」
「残念だったな、それ」
臣哉はそういって、わたしの左手首をつかんで、わたしの視界に入れた。
「……なに、これ」
わたしの手首には、さっきまではなかった金色のブレスレットがあった。
素材は金でできていると思われるそれには、繊細な彫刻が施されていた。ブレスレットを取り巻くように等間隔で穴が開いていて、一つにだけ、赤い石がはまっていた。
「これ、柏家の家宝」
「…………」
「柏家の長男の伴侶にはめるもので、一度、はめると、死ぬまで外れないんだ」
「はああああっ?」
え、ちょっと待ちなさいよ、それ!
外れないってどういうことっ?
わたしは臣哉の言葉に慌てて右手を伸ばし、ブレスレットに触れた。
「────っ!」