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恋はいつでも平行線【完結】
第10章 *十*
臣哉のその一言に、伯父さんと兄が凍った。
「いやー、柚希のナカに生で突っ込んだけど、もう、サイコー過ぎて、何回も出しちゃったんだよね」
さすが、デリカシーのない男・柏臣哉。
相手が伯父さんでも、包み隠さず言うとは、ほんと、めまいがする。
「おまえ……俺の大切な姪に手を出したばかりか、呪いの腕輪まで柚希につけるとはっ!」
伯父さんは臣哉の肩にかけていた手を外すと、思いっきり臣哉のあごに拳を叩き込んだ。
夜の街に、鈍い音が響いた後、殴られた臣哉の身体はよろけて、シャッターにぶつかって派手な金属音がした。
リンティがあるのは、人通りがそこそこ多い通りに面しているので、通行人が音に驚いて、何事かと振り返っていく。
今のは臣哉が全面的に悪いけれど、さすがに通行人がこれだけいるところでこれ以上の暴行に発展するとまずいと思う。
でも、どうすればいいのかわからなくて、おろおろしていると、それまで空気だった兄が動いてくれた。
「敬人さん、場所を変えましょう。おれもこいつを一発殴らないと気が済まない」
いやあの、場所を変えたほうがいいけれど、どこに移動するのよ。
それにお兄さま、気持ちはわかるけれど、暴力はいけないと思います!
「いやー、柚希のナカに生で突っ込んだけど、もう、サイコー過ぎて、何回も出しちゃったんだよね」
さすが、デリカシーのない男・柏臣哉。
相手が伯父さんでも、包み隠さず言うとは、ほんと、めまいがする。
「おまえ……俺の大切な姪に手を出したばかりか、呪いの腕輪まで柚希につけるとはっ!」
伯父さんは臣哉の肩にかけていた手を外すと、思いっきり臣哉のあごに拳を叩き込んだ。
夜の街に、鈍い音が響いた後、殴られた臣哉の身体はよろけて、シャッターにぶつかって派手な金属音がした。
リンティがあるのは、人通りがそこそこ多い通りに面しているので、通行人が音に驚いて、何事かと振り返っていく。
今のは臣哉が全面的に悪いけれど、さすがに通行人がこれだけいるところでこれ以上の暴行に発展するとまずいと思う。
でも、どうすればいいのかわからなくて、おろおろしていると、それまで空気だった兄が動いてくれた。
「敬人さん、場所を変えましょう。おれもこいつを一発殴らないと気が済まない」
いやあの、場所を変えたほうがいいけれど、どこに移動するのよ。
それにお兄さま、気持ちはわかるけれど、暴力はいけないと思います!