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恋はいつでも平行線【完結】
第13章 *十三*
*
そして次に気がついたのは、ドアが開く音でだった。
目を開けると、部屋の中はすっかり明るくなっていて、次の日になっているということはすぐに分かった。
……って、あれ?
昨日、泣き喚きながら部屋に入ったけれど、鍵はきちんと閉めたはず。
それにこの建物、元々は事務所に使っていたようで、わたしの部屋は通常の住居とは違って、内側から鍵を掛けると、外からは鍵がなければ開けられない仕組みになっている。
え、でも、ちょっと待って?
すごく嫌な予感しかしないんだけど、伯父さんが持っていた鍵って確かマスターキー……だった、は、ず。
「柚希、セックスしようぜ」
入って来た気配で分かっていたけれど、臣哉だよ!
もしかしなくても、昨日、臣哉から鍵を取り返していないのっ?
伯父さん、駄目すぎる!
あああ、もうっ!
昨日、たくさん泣いて、わたしの中では朝の出来事はあったという事実は変えられないから、忘れてしまおうとしたのに、臣哉はなかったことにしなかったばかりか、またしてもこうやってやってきて、そういうことを言うんだ。
臣哉とはもうそういうことはしたくなかったから、わたしは断ろうと思って身体を起こした。
「あのね、臣哉っ!」
「お、今日はオナってないんだ」
「…………」
そして次に気がついたのは、ドアが開く音でだった。
目を開けると、部屋の中はすっかり明るくなっていて、次の日になっているということはすぐに分かった。
……って、あれ?
昨日、泣き喚きながら部屋に入ったけれど、鍵はきちんと閉めたはず。
それにこの建物、元々は事務所に使っていたようで、わたしの部屋は通常の住居とは違って、内側から鍵を掛けると、外からは鍵がなければ開けられない仕組みになっている。
え、でも、ちょっと待って?
すごく嫌な予感しかしないんだけど、伯父さんが持っていた鍵って確かマスターキー……だった、は、ず。
「柚希、セックスしようぜ」
入って来た気配で分かっていたけれど、臣哉だよ!
もしかしなくても、昨日、臣哉から鍵を取り返していないのっ?
伯父さん、駄目すぎる!
あああ、もうっ!
昨日、たくさん泣いて、わたしの中では朝の出来事はあったという事実は変えられないから、忘れてしまおうとしたのに、臣哉はなかったことにしなかったばかりか、またしてもこうやってやってきて、そういうことを言うんだ。
臣哉とはもうそういうことはしたくなかったから、わたしは断ろうと思って身体を起こした。
「あのね、臣哉っ!」
「お、今日はオナってないんだ」
「…………」