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喰われる人妻 菜穂
第36章 喰われる人妻 菜穂(36)
「ハァ…ハァ……んっんっあっあっ……」


ギシギシギシ……


2階の寝室から聞こえる、菜穂の息遣いと喘ぎ声、そしてベッドが軋む音。

床には2人の衣服が脱ぎ捨てられている。

菜穂は生まれたままの一糸纏わぬ姿になり、仰向けになった近藤の上に乗って、騎乗位で腰を振りたくっていた。


「凄いな菜穂ちゃん、腰止まらないじゃん、そんなに俺のチンポ気に入っちゃったの?」


「ハァハァ……言わないで…ハァ…近藤さん……ああっ、んっんっあんっあ……」


「いいからチンポ好きか答えろって、じゃないとチンポ抜いちゃうよ?」


「ハァハァ……いいっ、好きです……好きっ、ああっ!あんっ!」


毎日夫と共に寝ているベッドで、他の男とセックスをするという異常な行為。

菜穂は最初それを拒否したが、近藤に「ソファよりベッドの方が色んな体位で思いっきりできるだろ?」と言われると、それ以上拒む事ができなかった。

近藤の言う通り、ベッドの方が開放感があって気持ち良くなれる事を、菜穂は知っていたから。

ベッドの上なら、溜まった性欲を全て発散できそうな気がしたのだ。そう考えたら我慢できなかった。

智明の匂いさえ残っているこのベッドで、最低な事をしているのは分かっている。分かってはいるけれど、その罪悪感さえなぜか心地よく良く感じてしまう。

心が痛い、痛いけど、痛気持ち良い。

夫は仕事で、子供達は学校や幼稚園にいる、この昼間の時間帯にする他人との濃厚なセックス。

その非日常感が、快楽をさらに甘美なものにするスパイスになっていた。

頭がおかしいと言われればその通り、でも頭がおかしくなる程淫らになれる気持ち良さが近藤とのセックスにはあった。

もはやここまで来たら〝夫をクビにするぞ〟と脅されている事など、ただの口実に過ぎなかった。

菜穂は頭の天辺から足のつま先まで、どっぷりと快楽に嵌って溺れてしまっていた。

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