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喰われる人妻 菜穂
第4章 喰われる人妻 菜穂(4)
「うん、うち社員旅行は毎年やってるんだけど、社員の家族も自由に参加していい事になってるんだよ。」
「自由参加、ですか。」
「そ、自由参加なんだけど、実は天野さんが菜穂ちゃんにもぜひ来てほしいって言ってるんだよ。」
「天野部長がですか……?」
「うん。いやね、他にも社内のお偉いさんが沢山来るし、まだ契約社員の小溝はその人たちに夫婦で仲の良い所を見せておいた方がいいんじゃないかって天野さんが。その方が本採用もスムーズに行くだろうって。」
「そ、そうなんですか。」
「まぁ印象の問題なんだけどね。実はお偉いさんの中にはこれ以上中途採用で社員を増やすことをあまり良く思っていない人もいてね。最近は人事部だけで決めれない事も多くなってきてるからさ。分かるでしょ?」
「は、はい。」
「だからぜひ参加してほしいんだよ。」
「分かりました。では智明と一度話してみます。」
「うん、前向きに検討しておいてね。っていうか絶対来た方がいいよ。智明のためにもね。」
「そうですよね、分かりました。近藤さん、ありがとうございます、色々と助言して頂いて。」
「ハハッ、気にしなくていいよ。俺も智明には上手くいってほしいからさ。じゃあ頼むね。」