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喰われる人妻 菜穂
第47章 喰われる人妻 菜穂(完)

それを言われたら智明は何も言い返せない。

確かに菜穂の言う通り、もうお金の事で苦労はしたくはない。今の内に将来のために貯金を増やしておく事は大切だ。

しかしそれでも智明は心配だった。

お金は大切だが、今のままでは家族がバラバラになってしまいそうで不安だったのだ。

なんとなく、以前までの菜穂なら「お金なんかよりも、毎日手作りの料理を家族に食べてもらう方が大切だと思うわ」と言っていたような気がする。

なんだか菜穂の性格が少し変わってしまったように感じるのは、自分が職を失って菜穂にあんな苦労を掛けたからなのだろうかと、智明は責任を感じていた。



そしてその翌日……



「そうですか、やはり小溝君が聞いてきましたか。で、菜穂は私が指示した通りにちゃんと説明したんでしょうね?」


「ん…はァ…はい……将来のためにお金が必要だから…またいつ景気が悪くなるか分からないからって…天野部長には良くしてもらってるから大丈夫って…ハァ……」


「よしよし、そうやって菜穂は私の言った通りに対応していればいいですからね。そうすれば小溝君に菜穂が秘書としてどんな仕事をしているかはバレる事はありませんから。」


「はい…ん……チュパ……」


菜穂にフェラチオをさせながら笑みを浮かべる天野。

菜穂の事を呼び捨てするその様子から、この2人の従属関係がさらに深まっている事が分かる。


「しかし、このままではいずれ小溝君には勘付かれてしまうでしょうねぇ、小溝君も馬鹿ではないでしょうから。」


「そうなったら少し面倒臭い事になりますよ。天野部長、ここは早めに何らかの対応をしておくべきです。」


横にいた近藤が天野にそう言った。

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