この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
喰われる人妻 菜穂
第8章 喰われる人妻 菜穂(8)
「あの……皆様にご迷惑を掛けてしまい、大変申し訳ございませんでした。」
菜穂は天野部長とその周囲にいる者達に、深く頭を下げた。
「まったく困ったもんだ、あなたの旦那はあの歳で自分が飲める酒の量も知らないんだな。あれでは先が思いやられる。」
「まぁまぁいいじゃないですか、奥さんがこれだけ謝っているんだから。」
菜穂を擁護するようにそう言って笑顔を見せる天野。
「では奥さん、小溝君の代わりに私達に付き合ってくれるかい?」
「は、はい。」
「奥さんは酒はいける口なのかね?」
「いえ、私もそんなには……。」
「でも全く飲めない訳じゃないのでしょう?」
「……はい。」
「大丈夫ですよ、私は無理はさせませんから。」
「ありがとうございます。頂きます。」
天野に注がれたお酒に口を付ける菜穂。
「いやぁやはり美人だとお酒を飲んでいる姿も絵になりますなぁ。」
「本当だ、それこそ酒のCMを見ているようだ。」
「それに浴衣姿もよく似合う。なんというか、実に色っぽいですなぁ、へへへ。」
天野を始めとする男達からの視線に、菜穂は恥ずかしそうに顔を赤くした。
「奥さん、学生時代は随分とモテたんじゃないですか?こんな美人、周りの男が放っておく訳がないからなぁ。」
「学生時代だけとは限らんでしょう。今だっていくら既婚者とはいえ、男に声を掛けられる事も多いんじゃないですか?」
「い、いえ、そんな事は……」
「奥さんだったらどんな男も選び放題でしょう。結婚して子供が居ても、女性である事には変わりないんですから、本当は今でも新たな恋をしたくなる時があるんじゃないですか?」
「私はそんな、恋だなんて……」
「ん?じゃあご結婚されてからは旦那さん一筋ですか?」
「は、はい、もちろんです。」
「ほぉ~それでは益々旦那さんが羨ましいですなぁ。」
「しかし結婚8年目だと、色々と不満も出てくるでしょう?例えば、へへ、夜の生活とか。」
「ぇ……」
徐々に話が脱線していくから嫌な予感はしていたけれど、まさかそんな事まで聞かれるとは思っていなかった菜穂。
そんなの、答えられるわけがない。
菜穂は天野部長とその周囲にいる者達に、深く頭を下げた。
「まったく困ったもんだ、あなたの旦那はあの歳で自分が飲める酒の量も知らないんだな。あれでは先が思いやられる。」
「まぁまぁいいじゃないですか、奥さんがこれだけ謝っているんだから。」
菜穂を擁護するようにそう言って笑顔を見せる天野。
「では奥さん、小溝君の代わりに私達に付き合ってくれるかい?」
「は、はい。」
「奥さんは酒はいける口なのかね?」
「いえ、私もそんなには……。」
「でも全く飲めない訳じゃないのでしょう?」
「……はい。」
「大丈夫ですよ、私は無理はさせませんから。」
「ありがとうございます。頂きます。」
天野に注がれたお酒に口を付ける菜穂。
「いやぁやはり美人だとお酒を飲んでいる姿も絵になりますなぁ。」
「本当だ、それこそ酒のCMを見ているようだ。」
「それに浴衣姿もよく似合う。なんというか、実に色っぽいですなぁ、へへへ。」
天野を始めとする男達からの視線に、菜穂は恥ずかしそうに顔を赤くした。
「奥さん、学生時代は随分とモテたんじゃないですか?こんな美人、周りの男が放っておく訳がないからなぁ。」
「学生時代だけとは限らんでしょう。今だっていくら既婚者とはいえ、男に声を掛けられる事も多いんじゃないですか?」
「い、いえ、そんな事は……」
「奥さんだったらどんな男も選び放題でしょう。結婚して子供が居ても、女性である事には変わりないんですから、本当は今でも新たな恋をしたくなる時があるんじゃないですか?」
「私はそんな、恋だなんて……」
「ん?じゃあご結婚されてからは旦那さん一筋ですか?」
「は、はい、もちろんです。」
「ほぉ~それでは益々旦那さんが羨ましいですなぁ。」
「しかし結婚8年目だと、色々と不満も出てくるでしょう?例えば、へへ、夜の生活とか。」
「ぇ……」
徐々に話が脱線していくから嫌な予感はしていたけれど、まさかそんな事まで聞かれるとは思っていなかった菜穂。
そんなの、答えられるわけがない。