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喰われる人妻 菜穂
第11章 喰われる人妻 菜穂(11)
「す、すみません!私……」
菜穂は咄嗟に天野に頭を下げて謝罪した。
「急にどうしたんですか奥さん、せっかく楽しくお酒を飲んでいたのに。」
「……あの、困ります私……こういう事は。」
菜穂が困惑しきった表情でそう言うと、天野はなぜか大きく笑い始めた。
「ハハハッ!驚かせてしまいましたか、いやこれは失礼。でもそんなに堅く考えなくてもいいのに。奥さん落ち着いて、とにかくここに座ってください。」
「……は、はい。」
菜穂がソファに座り直すと、天野は再び身体を近づけてきた。
一度拒絶したにも関わらず、それを全く気にもしていないような天野の態度は、威圧的だった。
「奥さん、もっと気軽に考えましょうよ。私としてはあなた方夫婦にとても良い条件を出しているつもりなんですがね。そうでしょう?」
「……」
そう言って天野はもう一度菜穂の肩に手を回した。
「悪いようにはしませんから。何にも痛い事はしないし、少し2人で大人の遊びを楽しむだけですよ。へへ、今夜だけです。そしたら、旦那さんはすぐにでもうちの正社員になれるんですよ。給料だって今とは全く違う額だ。」
「……」
どうしよう
私はどうしたらいいの?智明……