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喰われる人妻 菜穂
第13章 喰われる人妻 菜穂(13)
「ああ、イヤ……」
胸を触られた菜穂は嫌がる素振りを見せたが、天野の手は今度は放してはくれなかった。
「こんな風に男に身体を触られるのも久しぶりなんでしょ。」
そう言いながら菜穂の唇を見ながら顔を近づけてくる天野。
キスをされるのだと予感した菜穂は嫌そうに顔を背けた。
「愛のないセックスなんて、ただ不快なだけですか?」
「あ、当たり前です……。」
「ハハ、皆、最初はそう言うんですよね。」
皆……
つまり天野はこれまでにも同じように女性が望まないセックスを何度もしてきたという事だ。
その事実に、菜穂の背筋にゾクゾクと寒気が走る。
「奥さん、女の身体って言うのはね、実に奥の深いものなんですよ。」
天野の手がイヤらしく浴衣の上から胸をまさぐり始める。
その動きは先ほどまでのセクハラまがいのものではなく、明らかに菜穂に性的快感を与えようとする愛撫の動き。
「あ……」
「それをこれから私が教えてあげますよ。奥さんはたぶんまだ知らないでしょうから。」
手の平で柔らかな膨らみを揉み込みながら、同時に指先でブラジャーと浴衣越しに乳首の位置を探している。
「ここ数年は旦那の仕事の事でストレスも沢山あったはずだ。一晩くらい、他の男と気持ち良い事をしたくらいでは罰は当たらないですよ。」
「私は……気持ち良くなんて、なりたく…ないです……」
〝気持ち良くなんかなりたくない〟
その言葉と、反抗的な態度を続ける菜穂に、天野の顔から一瞬笑み消える。
「奥さん、何か勘違いしていませんか?私は奥さんを満足させたいと思っているが、奥さんもそう思っていてくれないと困るんですよ?しっかり私を満足させてくれないとね。ご自分の立場を忘れちゃいけない。その前提で私は〝楽しみましょう〟と言っているんですよ。」
天野の口調は穏やかなものだったが、言っている内容は脅迫に近かった。
〝私を満足させろ〟〝自分の立場を忘れるな〟
菜穂は閉口するしかなかった。
――この人はまともじゃない……でも耐えなくちゃ……今日だけは……もう決めたんだから……――
そう自分自身に何度も言い聞かせる菜穂。
目には涙を浮かべている。
「ん……」
菜穂が抵抗を止めると、天野は再び笑みを浮かべて菜穂の身体を触り始めた。
胸を触られた菜穂は嫌がる素振りを見せたが、天野の手は今度は放してはくれなかった。
「こんな風に男に身体を触られるのも久しぶりなんでしょ。」
そう言いながら菜穂の唇を見ながら顔を近づけてくる天野。
キスをされるのだと予感した菜穂は嫌そうに顔を背けた。
「愛のないセックスなんて、ただ不快なだけですか?」
「あ、当たり前です……。」
「ハハ、皆、最初はそう言うんですよね。」
皆……
つまり天野はこれまでにも同じように女性が望まないセックスを何度もしてきたという事だ。
その事実に、菜穂の背筋にゾクゾクと寒気が走る。
「奥さん、女の身体って言うのはね、実に奥の深いものなんですよ。」
天野の手がイヤらしく浴衣の上から胸をまさぐり始める。
その動きは先ほどまでのセクハラまがいのものではなく、明らかに菜穂に性的快感を与えようとする愛撫の動き。
「あ……」
「それをこれから私が教えてあげますよ。奥さんはたぶんまだ知らないでしょうから。」
手の平で柔らかな膨らみを揉み込みながら、同時に指先でブラジャーと浴衣越しに乳首の位置を探している。
「ここ数年は旦那の仕事の事でストレスも沢山あったはずだ。一晩くらい、他の男と気持ち良い事をしたくらいでは罰は当たらないですよ。」
「私は……気持ち良くなんて、なりたく…ないです……」
〝気持ち良くなんかなりたくない〟
その言葉と、反抗的な態度を続ける菜穂に、天野の顔から一瞬笑み消える。
「奥さん、何か勘違いしていませんか?私は奥さんを満足させたいと思っているが、奥さんもそう思っていてくれないと困るんですよ?しっかり私を満足させてくれないとね。ご自分の立場を忘れちゃいけない。その前提で私は〝楽しみましょう〟と言っているんですよ。」
天野の口調は穏やかなものだったが、言っている内容は脅迫に近かった。
〝私を満足させろ〟〝自分の立場を忘れるな〟
菜穂は閉口するしかなかった。
――この人はまともじゃない……でも耐えなくちゃ……今日だけは……もう決めたんだから……――
そう自分自身に何度も言い聞かせる菜穂。
目には涙を浮かべている。
「ん……」
菜穂が抵抗を止めると、天野は再び笑みを浮かべて菜穂の身体を触り始めた。