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喰われる人妻 菜穂
第31章 喰われる人妻 菜穂(31)
「お母さん行ってきまーす!」
「フフッ、いってらしゃーい!」
バスに乗った次男に笑顔で手を振る菜穂。
少しずつだが、子供達の成長を感じて菜穂は微笑ましかった。
こういう毎日の小さな発見、子供達の成長、元気に仕事に向かう夫の姿を見る事が、菜穂にとっての幸せ。
その幸せさえあれば、他には何もいらないはず。
そう、そのはずなのに……。
家族を見送った後は、洗濯と掃除に、夜ご飯のための買い出し。
それが終われば、幼稚園から次男が帰ってくるまでは1人の時間ができる。
パートタイムの仕事は智明に「もう今の給料なら菜穂が働く必要はないよ、2年間頑張ってくれたし、今は少しでもゆっくりする時間作ったら?」と言われ、その言葉に甘えて先日辞めてきた。
優しい夫に感謝しながら、午後の静かな時間を過ごす菜穂。
リビングのソファに座って、テレビをつける。
「……。」
しかし番組の内容が全く頭に入ってこなくて、すぐにテレビは消してしまった。
落ち着かない。
どこか心が休まらない。
なんだかモヤモヤする。
社員旅行から一週間以上が経っていたが、菜穂の頭からあの忌まわしき記憶は消えてはいなかった。
そして一人の時間になるといつも思い出してしまう、あの男の声。
〝今日は奥さんのオマンコに私のチンポの形をしっかり覚えてもらいますから、覚悟しておいてくださいよ〟
〝自分に正直に生きないと辛いだけですよ。毎日でも欲しがりそうなこんなイヤらしい身体を持っているのに、セックス無しの生活なんてありえないでしょう〟
〝あっああっ!ハァンッ!それ…んぁ!ダメェッ!あっあっあんっあんっ!ハァッ!〟
〝このくらい激しい方が好きでしょう奥さん!〟