この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
兄と妹の暑い夏
第6章 花凜、決意を固める
気まずそうに「気にしなくていいよ」と言う俊次は目をそらす。
花凜はもう逃げも隠れもせず、正面突破をはかった。
「お兄ちゃん、おっきくなってたよね」
これを受けて俊次が怒り出すことを花凜は少し恐れていた。
しかし俊次ならそんな態度はとらないだろうという予想もまた花凜の中には芽生えていた。
その予想は的中する。
俊次は申し訳なさそうに言った。
「ごめんな。我慢し切れなかった」
「謝らないで。私は嫌じゃなかったから。お兄ちゃんは迷惑じゃなかったかな?」
「俺が迷惑に思うとか、そんなはずないだろ。その……花凜こそ、嫌じゃなかったとはいえ、内心呆れてたんじゃないか。妹のお前に対して勃ってた俺に」
「私は嬉しかったよ。こんな私でも女だと見てもらえてるんだなぁって」
「当たり前だろ、それは。俺は男だし、お前は女なんだから」
花凜はもう逃げも隠れもせず、正面突破をはかった。
「お兄ちゃん、おっきくなってたよね」
これを受けて俊次が怒り出すことを花凜は少し恐れていた。
しかし俊次ならそんな態度はとらないだろうという予想もまた花凜の中には芽生えていた。
その予想は的中する。
俊次は申し訳なさそうに言った。
「ごめんな。我慢し切れなかった」
「謝らないで。私は嫌じゃなかったから。お兄ちゃんは迷惑じゃなかったかな?」
「俺が迷惑に思うとか、そんなはずないだろ。その……花凜こそ、嫌じゃなかったとはいえ、内心呆れてたんじゃないか。妹のお前に対して勃ってた俺に」
「私は嬉しかったよ。こんな私でも女だと見てもらえてるんだなぁって」
「当たり前だろ、それは。俺は男だし、お前は女なんだから」