この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
兄と妹の暑い夏
第2章 花凜、アタックを開始する
俊次も花凜に対して、密かな恋心を抱いていた。
でも元々引っ込み思案で口下手な彼が、想いを打ち明けられるはずがない。
ましてや相手は妹なのだからなおさらだ。
花凜からは兄としか思われていないと、俊次は思い込んでいた。
事実、花凜の今までの態度からは、俊次のことを男と意識しているような兆しは見られなかった。
これまでただの一度も、花凜以外の女子に対して恋心を抱いたことのない俊次は、叶わぬ恋に悩み続けていた。
とはいえどうすることもできずに年月は流れる。
花凜の18歳の誕生日プレゼントを渡し終え、自分の部屋に帰った俊次は深い溜め息をついた。
でも元々引っ込み思案で口下手な彼が、想いを打ち明けられるはずがない。
ましてや相手は妹なのだからなおさらだ。
花凜からは兄としか思われていないと、俊次は思い込んでいた。
事実、花凜の今までの態度からは、俊次のことを男と意識しているような兆しは見られなかった。
これまでただの一度も、花凜以外の女子に対して恋心を抱いたことのない俊次は、叶わぬ恋に悩み続けていた。
とはいえどうすることもできずに年月は流れる。
花凜の18歳の誕生日プレゼントを渡し終え、自分の部屋に帰った俊次は深い溜め息をついた。