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虹の彼方で
第5章 バスタイム
自分の部屋に戻ってからも、私は何かムシャクシャが止まらなくて。

床に胡座かいて、引き寄せたボストンバッグをバシバシ拳で叩いていた。

言うに事欠いて「頭わいてる」とか「貧弱」とか、ひどすぎる!

着痩せするけど、私、ちゃんとDはあるんだから!

「あ―――――っ、んもぅっ!」

最後に両手でボストンバッグの息の根を止めると、ふぅ…と息を吐いてから髪を両手で梳いた。

まだ、ちょっと生乾きっぽい。

部屋の温度は快適だし、ジャージも着てるけど、冷えたら風邪ひいちゃうかも。

「……んー」

さっきまでサンドバッグ代わりにしてたボストンバッグをあさろうとして、思い出した。

そうだった……。

ドライヤーはお母さんが海外に持ってっちゃったんだった…。

他の女子に借りようと思ってたけど、

「ノー女子、だわ……」

わー、なんてこと!

この家に、ドライヤーとか、あるの!?

ここって、いわゆる男子寮でしょ?

皆、髪は短いし(金髪は微妙に長髪テイストだけど、あの男はパス)、ドライヤー文化なんて……

「あ、でも、……マサさん」

そうだ。

マサさんなら、オールバックにしてたりするし、ドライヤーとか持ってる、かも?

とりあえず聞いてみようと立ち上がり、部屋のドアを開けて―――。



(あれ? ドアが、軽い……)



「きゃっ!」

「わ!」

廊下への扉が開いた瞬間。

勢い込んでた私は、前方不注意のまま、人影にぶつかって、よろけて尻もちをついてしまった。
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