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虹の彼方で
第6章 歓談


夏樹君の案内で、自分の隣の部屋が春樹君の部屋だと分かって。

反対側の部屋は、奥から、金髪、翼、夏樹君、ジョニーさん、マサさんの順番。

何かあったら、マサさんの部屋に駆けつければいいから、マサさんの部屋だけは、ちゃんと覚えとかなきゃ。

それから、2階のシャワー室のルールについても共有してもらった。

今日、私が使わせてもらった2階のシャワー室は、居住スペースに隣接しているので、12時以降は利用禁止。
深夜にお風呂に入りたい場合は、1階を使う。
シャンプーとリンスが切れたら、使い切った人が必ず次の人のために補充をする。
お風呂上がりには壁を備え付けのタオルで軽く拭く(拭いたタオルは洗濯機)。
最後に、換気扇をタイマー設定でつけておく。

こんな感じ。

流石、シェアハウス。

皆で快適に住むために、きちんとしてる……!

「夏樹君は、このシェアハウス、住んでどれくらいになるの?」

シャワー室の扉を閉める彼に、ふと尋ねると、彼は少し考えてから、「4年目です」と答えた。

え?

じゃあ、中学2年生から住んでるの?

思った以上に長い居住歴に驚くと、自嘲気味に視線を落とした彼は、「色々ありますから」と視線を反らしたまま微笑んだ。

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