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篠突く - 禁断の果実 -
第4章 本編四話 逆襲

更にその茶封筒の中から、私は数枚の写真を取り出した。そして、豚達に向かってその写真を勢いよくばら撒く。彼らは天から降ってきたそれらを上手くキャッチして、眺める。河内から盗聴器とボイスレコーダーらしきものを渡されている場面、路上で彼とキスをしている最中のもの、腰を抱かれ、笑顔で彼を見上げる林 紗絵の後ろ姿。林 紗絵と河内がデキていることを如実に語る写真だった。
「……これでもまだとぼける気?」
私の挑戦的な瞳を、燃え滾るような林 紗絵の視線が貫く。彼女は、気に入らない、とでもいうような顔をして、豚達の手から強引に写真を奪った。そしてその写真をビリビリに破くと、してやったりという顔をする。
「無駄よ。データを残してないわけないでしょ」
写真を破いたことで私の鼻をあかしたとでも思っているであろう彼女に、指で摘まんだメモリをちらつかせてやる。
「……渡してください。弟と淫行してたこと、全校生徒にバラされてもいいんですか?」
「甘い。何処にも証拠は無いのよ。勝手にすればいいじゃない」
「へえ……いいんだ」
林 紗絵は清楚な雰囲気を自らぶち壊して、可愛い顔を悪女のような微笑で歪める。漸く本性を現したようだ。
「……これでもまだとぼける気?」
私の挑戦的な瞳を、燃え滾るような林 紗絵の視線が貫く。彼女は、気に入らない、とでもいうような顔をして、豚達の手から強引に写真を奪った。そしてその写真をビリビリに破くと、してやったりという顔をする。
「無駄よ。データを残してないわけないでしょ」
写真を破いたことで私の鼻をあかしたとでも思っているであろう彼女に、指で摘まんだメモリをちらつかせてやる。
「……渡してください。弟と淫行してたこと、全校生徒にバラされてもいいんですか?」
「甘い。何処にも証拠は無いのよ。勝手にすればいいじゃない」
「へえ……いいんだ」
林 紗絵は清楚な雰囲気を自らぶち壊して、可愛い顔を悪女のような微笑で歪める。漸く本性を現したようだ。

