この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
篠突く - 禁断の果実 -
第4章 本編四話 逆襲

「冗談……」
「冗談じゃないわよ。河内にぶち込まれて、気持ち良さそうな顔しちゃってる紗絵ちゃんの可愛い写真よ。それをばら撒いてやるって言ってんの」
直後、林 紗絵は怯えるような目で河内の様子を窺った。だが河内は、「俺じゃねぇよ」とぼやく。どうやら林 紗絵は、河内の携帯から、自分達の行為中の写真が漏れたのだと考えているようだった。
私の笑顔の先で、彼女は悔しそうに拳を握りしめる。
「孝哉と付き合う前に他に恋人がいたのは、紗絵ちゃん、あんたのほう。そこの男とよろしくやってたくせによくこんなことができたもんだわ、ねえ、河内」
「てめえ……」
呼びかけた河内から、威嚇する獣の唸り声のようなものが聞こえる。
「私のたったひとりの弟だもの。孝哉を信用してないわけじゃないけど、何処の馬の骨ともわからない女を信用できるわけないじゃない? 盲点だったわね。うちの弟に浮気したクズを脅して私を陥れようとした、クズ男さん」
「冗談じゃないわよ。河内にぶち込まれて、気持ち良さそうな顔しちゃってる紗絵ちゃんの可愛い写真よ。それをばら撒いてやるって言ってんの」
直後、林 紗絵は怯えるような目で河内の様子を窺った。だが河内は、「俺じゃねぇよ」とぼやく。どうやら林 紗絵は、河内の携帯から、自分達の行為中の写真が漏れたのだと考えているようだった。
私の笑顔の先で、彼女は悔しそうに拳を握りしめる。
「孝哉と付き合う前に他に恋人がいたのは、紗絵ちゃん、あんたのほう。そこの男とよろしくやってたくせによくこんなことができたもんだわ、ねえ、河内」
「てめえ……」
呼びかけた河内から、威嚇する獣の唸り声のようなものが聞こえる。
「私のたったひとりの弟だもの。孝哉を信用してないわけじゃないけど、何処の馬の骨ともわからない女を信用できるわけないじゃない? 盲点だったわね。うちの弟に浮気したクズを脅して私を陥れようとした、クズ男さん」

