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篠突く - 禁断の果実 -
第5章 本編五話 運命、そして (前編)

悠の股の下から抜け出した孝哉は、スラックスと下着を下ろしてその中身を躊躇うことなく露出した。赤黒く変色して血管が浮き出たそれの先端からは、僅かに透明な液体が垂れている。
振り返った悠が、異形ともいえるその姿に、微かに目を見張っている。無理もない。成長した男の陰茎を、明るい所でまともに見るのはこれが初めてのことだろう。昔はよく一緒に風呂に入っていたが、その時はまだほんの子供だった。
悠は、仰向けに転がる孝哉の脚の間に体を滑り込ませた。女性らしさを思わせる細くて綺麗な指で竿に触れ、撫でるようにそっと掴む。下を向くとはらりと落ちてくる長い髪をもう一方の手で耳にかけ、彼女は顔を近づけた。口を開いた悠の、上唇と下唇の間に唾液が細く糸を引く。その様はひどく官能的で、それだけで孝哉は己の身がぶるりと震えるのを感じた。
唇の隙間から、たっぷりと唾液に濡れた舌がちらりと覗く。陰茎の先端に這わされたそれは、キャンディーを舐めるような動作でゆっくりと動いた。決して美味しいものではないだろうに、酸味の強い、塩っぱいようなその液体を味わうように舐めてくれる悠が、たまらなく愛しいと思う。
振り返った悠が、異形ともいえるその姿に、微かに目を見張っている。無理もない。成長した男の陰茎を、明るい所でまともに見るのはこれが初めてのことだろう。昔はよく一緒に風呂に入っていたが、その時はまだほんの子供だった。
悠は、仰向けに転がる孝哉の脚の間に体を滑り込ませた。女性らしさを思わせる細くて綺麗な指で竿に触れ、撫でるようにそっと掴む。下を向くとはらりと落ちてくる長い髪をもう一方の手で耳にかけ、彼女は顔を近づけた。口を開いた悠の、上唇と下唇の間に唾液が細く糸を引く。その様はひどく官能的で、それだけで孝哉は己の身がぶるりと震えるのを感じた。
唇の隙間から、たっぷりと唾液に濡れた舌がちらりと覗く。陰茎の先端に這わされたそれは、キャンディーを舐めるような動作でゆっくりと動いた。決して美味しいものではないだろうに、酸味の強い、塩っぱいようなその液体を味わうように舐めてくれる悠が、たまらなく愛しいと思う。

