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篠突く - 禁断の果実 -
第6章 本編五話 運命、そして (後編)

「…………姉さん」
孝哉は、弱ったような声で姉を呼んだ。
「ん?」
蜜壷に響くジンジンとした痛みを無視して、悠は汗の滲む顔に微笑みを浮かべた。
「……俺達は、血の繋がった姉弟だ」
唐突に、孝哉はわかりきっていることを言った。
「……うん」
「姉さんのクラスメイトが言ってたことは、何も間違っちゃいない。普通のカップルだったらまだしも、俺達のような関係は誰も歓迎してくれない」
「……そうね」
悠は、否定することなく頷いた。
事実、そうなのだから。元より男女のカップルは勿論、最近では男性同士や女性同士のカップルも少しづつ認められる世の中になってきた。けれど、私達は違う。男女のカップルとはいえ、根本から違うのだ。それは、どう足掻いても変えられない運命。
孝哉は、弱ったような声で姉を呼んだ。
「ん?」
蜜壷に響くジンジンとした痛みを無視して、悠は汗の滲む顔に微笑みを浮かべた。
「……俺達は、血の繋がった姉弟だ」
唐突に、孝哉はわかりきっていることを言った。
「……うん」
「姉さんのクラスメイトが言ってたことは、何も間違っちゃいない。普通のカップルだったらまだしも、俺達のような関係は誰も歓迎してくれない」
「……そうね」
悠は、否定することなく頷いた。
事実、そうなのだから。元より男女のカップルは勿論、最近では男性同士や女性同士のカップルも少しづつ認められる世の中になってきた。けれど、私達は違う。男女のカップルとはいえ、根本から違うのだ。それは、どう足掻いても変えられない運命。

