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篠突く - 禁断の果実 -
第1章 本編一話 罪を重ねる

そうだ。姉弟と言えど、彼は男で、私は女なのだ。弟は、私の耳朶を柔らかい唇で嬲り、私よりも大きくなった五つの指で雨に濡れた赤薔薇を慈しむ。まだそれほど時間は経っていないのに、弟のそれが熱を持って頭を擡げる気配がした。私は濡れた彼の左手を握る。
「ちょうだい」
吐息が首筋に触れ、内腿の間を弟のものが貫く。擦れてぬるりとした感触に、自分の淫らさを改めて実感する。
弟が私の左脚を持ち上げる。じんわりとした熱が私を突き上げて、一度行為を終えた後の蜜壷は、いとも簡単に彼の肉棒を飲み込んでみせた。上体を僅かに起こした彼は、その秀麗な顔を寄せて私の唇を貪った。細められて気だるげに揺れる獣の瞳は、私を否応なしに酔わせるのだ。頬に張り付いた髪が鬱陶しい。
――……ああ、ごめんなさい、お父さん、お母さん。私は弟を……あなた達の息子を、愛してしまいました。
「ちょうだい」
吐息が首筋に触れ、内腿の間を弟のものが貫く。擦れてぬるりとした感触に、自分の淫らさを改めて実感する。
弟が私の左脚を持ち上げる。じんわりとした熱が私を突き上げて、一度行為を終えた後の蜜壷は、いとも簡単に彼の肉棒を飲み込んでみせた。上体を僅かに起こした彼は、その秀麗な顔を寄せて私の唇を貪った。細められて気だるげに揺れる獣の瞳は、私を否応なしに酔わせるのだ。頬に張り付いた髪が鬱陶しい。
――……ああ、ごめんなさい、お父さん、お母さん。私は弟を……あなた達の息子を、愛してしまいました。

