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おじさまと咲姫
第11章 夜道
『家族』のひとことに、複雑な想いを抱(いだ)きつつ。
咲姫は戸惑いながらも、小さく頷いた。
「しかも今夜の夕飯は、咲姫の大好きな焼肉だったし?見計らったかのようなタイミングだったよな」
暗にからかわれ。
咲姫の頬が羞恥に染まる。
図星を指された顔色を隠してくれる、今が夜の十時過ぎで良かった。
「咲姫の見事な食べっぷりも久々に見れたしな」
続けざまに笑われ、咲姫は流石にいらいらを隠せなくなってくる。
「…そんな意地悪ばっかり言わないでよ。泣くからね」
横を向いて言い捨てれば、悠聖のフォローが入る。
「褒め言葉だよ」
「…どうだか」
「好き嫌い多かったり、小食な子より、ずっといい。見てて気持ちいいくらい、なんでも残さず綺麗に食べてくれるから」
「…」
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