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おじさまと咲姫
第12章 帰宅
『咲姫。じゃあ俺帰るけど、悠眞が代わりに家まで送ってくれるから-』
-大丈夫。
ひとり先を進む悠眞に急かされるように、別れ際の挨拶もそこそこに、咲姫は彼の背中を追う羽目となる。
その気配を感じたのか-ずんずん進んでいた悠眞の足が、その場にストップした。
ようやく咲姫が追い付いた頃、彼の歩みは再開される。
自分ひとりの時より、遥かにペースの落ちた速度で。
振り返りもしてくれなかったし、気遣いの言葉ひとつもなかったけれど。
それは明らかに自分の為で-咲姫は素直に嬉しかった。
そうして、今まで。
ふたりは薄暗い電灯の下、並んで夜道を歩いていた。
悠聖に代わって家まで送り届けようとしてくれたのも、きっとさっきの泣きそうな顔に気付いてくれたから-そう思い、増々胸が熱くなっていた。
けれど。
一分経ち。
二分経ち。
-大丈夫。
ひとり先を進む悠眞に急かされるように、別れ際の挨拶もそこそこに、咲姫は彼の背中を追う羽目となる。
その気配を感じたのか-ずんずん進んでいた悠眞の足が、その場にストップした。
ようやく咲姫が追い付いた頃、彼の歩みは再開される。
自分ひとりの時より、遥かにペースの落ちた速度で。
振り返りもしてくれなかったし、気遣いの言葉ひとつもなかったけれど。
それは明らかに自分の為で-咲姫は素直に嬉しかった。
そうして、今まで。
ふたりは薄暗い電灯の下、並んで夜道を歩いていた。
悠聖に代わって家まで送り届けようとしてくれたのも、きっとさっきの泣きそうな顔に気付いてくれたから-そう思い、増々胸が熱くなっていた。
けれど。
一分経ち。
二分経ち。

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