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おじさまと咲姫
第13章 確率
咲姫の頬が、焼けるように熱くなってゆく。
「俺は…小さくってもそんなの全然気にしないから」
対する昴の顔も、自分自身が放ったそれに縛られ、見る間に赤く変化する。
「…そ、ですか」
ありがとうも変だし。
なんて答えたらいいのか困窮し、咲姫はとりあえずそう言うしかない。
そもそもよくよく考えてみたら、褒め言葉のように見せかけ-実は全然そうじゃない事実。
はっきり言って、自分のは大きくないと明言されているようなものだ。
優しい彼は、そんなつもりは毛頭ないのだろうけど-思いっ切りそう言われてる。
なんか今日は色々と落ち込む事が多いな-思うが、でもさほど嫌な気分にはならなかった。
顔の良し悪しとか、体型がどうとか、そんなんじゃない。
そんなんじゃなく、自分の内面を好きなったんだと、言ってくれてるのがよく分かったから-。
「…じゃ。俺、向こうに友達待たせてるから」
奥の席を指差して、昴はその場を立ち去ろうとする。
「今日の活動、東口の体育館でバレーだけど…ふたりとも来るだろ?」
去り際に訊かれ、咲姫と瑠璃子は同時に頷く。
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