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おじさまと咲姫
第15章 彼女
「あいつの連絡先知ってんだろ?悶々としてるぐらいなら、ずばっと訊いてみりゃいいじゃん」
「…それが出来れば苦労しないよ」
咲姫は窓の外に走る景色へ目線を移した。
そんな簡単に済むのなら-こんなにも悩まない。
「俺が訊いてやってもいいけど?」
沈む咲姫の様子に思うものがあったのか-悠眞が切り出してきた。
まさかそんな事を言われるとは思ってもいなかった咲姫は、悠眞の横顔を急いで見た。
「訊くか?」
微かに笑う悠眞に、咲姫は迷いを捨て、力なく首を振った。
「…ううん」
-いい。
ほんとだったら、知りたくないし。
矢崎さん-或いは、自分の全然知らない誰かと昨夜一緒だった事。
うやむやのままにしておきたい。
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